早稲アカ小4カリテの復習が回らない。正答率50%以上への絞り込み

早稲アカ小4のカリテは2週に1度やってきます。その直しを「全部きちんと」やろうとするほど、次の予習シリーズが手つかずになり、また次のテストで落とす。この悪循環は、親の段取りや子どもの根気の問題ではありません。隔週でテストが来る仕組みの中で、間違えた問題をすべて直す時間は、もともと家庭に残っていないのです。

解決の方向は一つです。直す問題を、正答率50%以上の問題だけに絞ります。多くの子が取れた問題を落としたなら、それは次の組分けやクラス判定にも響く「取りこぼし」です。逆に、大半の子が解けなかった問題は、今の段階で追いかけなくて構いません。この記事では、その絞り方と、絞ったあとの週のまわし方を具体的に書きます。

早稲アカ小4のカリテの直しが回らなくなる構造

まず、前提を整理します。公開されている塾の紹介情報によると、早稲田アカデミーの小4・小5は、隔週でカリキュラムテスト(カリテ)があり、それとは別に5週に1回の組分けテストがあります。小4は予習シリーズに塾オリジナル教材を組み合わせて使い、週2回の通塾です。テストの直後には解説授業も行われます。

つまり小4の家庭は、2週間のうちに次のものをこなしています。

  • 授業2回×2週分の宿題と予習シリーズの復習
  • カリテの準備
  • カリテの直し
  • 5週に1回は組分けテストの準備

制度の細部は年度や校舎で変わるので、お子さんの校舎の案内を優先してください。ただ、どの年度でも「テストが頻繁に来て、直しの時間が足りない」という構造は共通しています。

直しが膨らむ典型的なパターン

たとえば4年生の男の子で、算数のカリテで20問中12問を落としたとします。親は「全部直さなければ」と考えます。12問を解き直し、解説を読み、ノートにまとめる。これだけで平日の夜が3日つぶれます。

その間に次の授業の宿題は積み上がり、予習シリーズは読まないまま授業に出ます。授業が分からないので、次のカリテでもまた落とす。こういう流れは、とても多いパターンです。

責められるべきは、子どもの理解力ではありません。2週間でテスト範囲を終え、さらに次の範囲に進む。そのペースの中で全部を拾えというほうに、無理があります。

なぜ「全部直す」より「正答率50%以上だけ直す」なのか

直しの目的は、点数を取り返すことではありません。次のテストで同じ型の問題を落とさないことです。そう考えると、直す価値のある問題とそうでない問題に分かれます。

問題のタイプ 正答率の目安 直しの扱い
多くの子が解けた基本問題 70%以上 最優先。必ず直す
半数前後が解けた標準問題 50〜70% 直す。解き方の型を覚える
解けた子が少ない応用問題 30〜50% 時間が余れば。解説を読むだけでもよい
ごく一部の子しか解けない難問 30%未満 今は直さない

正答率が低い問題は、そもそも出題側が「全員に解けるとは想定していない」問題です。小4の段階でそこに時間を割くと、取るべき問題の復習がおろそかになります。

「落とした中で一番もったいない問題」を探す

直しの優先順位は、間違えた問題の中で、正答率が高いものから順に決めます。正答率が高いのに自分は落とした問題は、理解が足りないか、ケアレスミスか、時間配分の失敗のどれかです。この3つは、直せば次回すぐ点に変わります。

正答率をどこで確認するか

ここで一つ、正直に書いておきます。カリテの成績資料に設問ごとの正答率がどこまで載るかは、校舎や時期によって異なる可能性があり、わたしが公開情報から確認できた範囲では断定できません。そのため、次の順に確認してください。

  1. 返却された成績表や解説資料に、設問別の正答率や正答人数が載っていれば、それをそのまま使う
  2. 載っていなければ、塾のマイページや解説資料の有無を確認する
  3. それでも分からなければ、校舎の先生に「この回で、クラスの多くが取れていた問題はどれですか」と聞く

3つ目は、質問というより確認作業です。先生にとっても、答えやすい聞き方です。

数字が取れないときの代わりの目安

どうしても正答率が分からない場合は、次の目安で代用します。

  • 授業中に先生が「ここは絶対に取ってほしい」と言った単元の問題
  • 大問の最初の方に並ぶ、計算問題・一行問題・基本的な小問
  • 予習シリーズの例題や基本問題と同じ型の問題

逆に、見たことのない設定で、長い条件が続く問題は、後回しで構いません。

直しを「その週のうちに終わらせる」ための手順

絞り込みの次は、時間の使い方です。直しがだらだら続くと、次の予習に食い込みます。目標は、カリテの直しを返却から3日以内に終えることです。

手順1:親が印をつける(5分)

返却されたテストを見ながら、間違えた問題に親が印をつけます。「必ず直す」に◎、「余裕があれば」に△、「今は直さない」に×。判断が難しいときは、先ほどの表と代用の目安を使います。

この作業を子どもにやらせないのがコツです。小4の子に「どれを直すか選んで」と言うと、難しい問題に惹かれて時間を使い切ります。

手順2:◎だけを解き直す(1問3〜5分)

解説を見る前に、まず自力でもう一度解きます。解けなければ解説を読み、読み終えたら解説を閉じて、もう一度解きます。この「閉じてもう一度」の作業が定着の核です。

◎の問題は、多くても5〜6問に絞れるはずです。それ以上あるときは、同じ型の問題をまとめて1回で直します。

手順3:直した問題を1か所にまとめる

直した問題には、ノートに書き写すのではなく、テストの問題番号に赤で日付だけ書きます。書き写しは時間がかかり、作業になりがちです。まとめる必要があるのは、「次のカリテ前に見直す問題」の一覧だけです。

隔週サイクルに直しを組み込むスケジュール例

実際の週のまわし方を、表にしてみます。通塾日や宿題の量は家庭ごとに違うので、枠の考え方だけ参考にしてください。

曜日 カリテ週 次の週(カリテなし)
塾の日(1日目) カリテ・解説授業 授業・宿題の確認
翌日 親が◎△×を付ける(5分)+◎を解き直し 宿題(優先順位をつけて)
その次の日 残りの◎を解き直し 予習シリーズの復習
塾の日(2日目) 授業 授業
週末 予習シリーズの確認だけ 次のカリテに向けた見直し

ポイントは、直しの時間を平日の夜に合計で40〜50分程度に収めることです。それ以上かかる設計は、続きません。

予習を崩さないための優先順位

直しと宿題と予習がぶつかったら、順番は次の通りにします。

  1. 次の授業の宿題のうち、最低限の部分
  2. カリテの◎の直し
  3. 予習シリーズの復習
  4. △の直し

直しを宿題より上にすると、授業についていけなくなり、結局また直しが増えます。授業と宿題を守りながら、◎だけを拾う。この順番が、悪循環を断つ最短の道です。

「直さない」と決めた問題はどう扱うか

×をつけた問題を、完全に捨てる必要はありません。ただ、小4の今は「宿題」ではなく「あとで見る」の扱いにします。

半年後に見返すと意外と解ける

小4の応用問題は、5年生になって知識が増えると、すっと解けるようになることが少なくありません。今の時点で解けないことと、将来解けないことは別です。×の問題は、ファイルに挟んで年度末や春休みに眺める程度で十分です。

子どもへの声かけ

「この問題は、いまは直さなくていいよ」と言ってあげてください。全部直すと決めた家庭ほど、子どもが「できない自分」と毎回向き合うことになり、テストそのものを嫌がるようになります。正答率の低い問題は、できなくて当然の問題だと伝えるだけで、子どもの表情が変わります。

科目ごとの直し方の違い

正答率で絞る考え方は共通ですが、科目によって「直す」の中身が変わります。

算数:型を覚える

算数は、同じ型の問題が形を変えて何度も出ます。◎の問題は、答えを覚えるのではなく、「最初の一行に何を書くか」を言えるようにします。たとえば和差算なら、線分図をどう描き始めるか。ここまで言えれば、次に似た問題が出たときに手が動きます。

国語:漢字と語句を先に拾う

国語の記述や長文は、直しに時間がかかるわりに点が動きにくい科目です。小4の段階では、漢字・語句・知識問題の取りこぼしを最優先にします。ここは正答率が高い問題の代表で、10分もあれば直し終わります。記述は、◎が付く問題だけ、模範解答を声に出して読めば十分です。

理科・社会:用語を一問一答に変える

理社は、間違えた用語を一問一答の形に言い換えて、口頭で確認します。「この現象の名前は?」と聞き、答えられたら次へ。ノートにまとめ直す必要はありません。通学の車内や夕食前の5分でできます。

一日の直しが30分を超えたら

科目を問わず、直しが一日30分を超えそうなら、そこで切ります。残りは翌日に回すか、△に格下げします。小4の集中力は長く続かず、遅い時間に無理をして直した内容は、翌朝にはほとんど残っていません。続けられる量で、毎回やりきるほうが成果につながります。

絞り込みを続けるときに親が決めておくこと

最後に、この方法を続けるために、まずは家庭でここまでやってみてください。

  • カリテが返ってきたら、その日のうちに◎△×を付ける
  • ◎の直しは返却から3日以内に終える
  • ◎が6問を超えたら、同じ型の問題をまとめる
  • 次のカリテの前日は、◎の問題だけ見直す

ここまで決めておけば、直しに追われて予習が崩れる週は、確実に減ります。

それでも、仕事の都合で◎△×を付ける時間が取れない、算数の解説を親が読んで噛み砕くのがつらい、という家庭はあります。2週間ごとに判断を続けるのは、思っている以上に負担がかかります。その場合は、どの問題を直すかの判断や直しの伴走だけを、家庭の外に出す手もあります。塾の教材を理解している人に、優先順位づけを一緒にやってもらう形です。全部を外に出す必要はなく、「◎を選ぶ作業」だけを預けるという使い方もあります。まず自分たちで1〜2回回してみて、続くかどうかを見てから考えれば十分です。

※テキスト管理をプロに任せる場合の選び方はこちらの記事で解説しています