『ボクの妻と結婚してください。』のあらすじとネタバレをご紹介します。主人公の三村修治は、すい臓がんで余命6か月を宣告されます。彼は、自分の死後も妻・彩子が幸せに暮らせるよう、彼女の新しい結婚相手を探し始めます。
誠実なインテリア会社社長・伊東正蔵を見つけ、修治はその計画を進めていきます。しかし、途中で修治の病気が彩子に発覚し、物語はさらに感動的な展開を迎えます。修治の最期を彩子と正蔵がどう受け止めるのかが、この作品の大きな見どころです。
物語は、修治の愛と家族への深い思いが描かれており、読者に感動を与える結末を迎えます。最後まで見届けると、その愛情の深さが心に響きます。
- 主人公の余命宣告について
- 修治の妻の新しい結婚相手探し
- 彩子と伊東正蔵の出会いとお見合い
- 修治の病気の発覚と家族の反応
- 修治の最期とその後の家族の姿
「ボクの妻と結婚してください。(映画)」の超あらすじ(ネタバレあり)
第1章:修治の余命宣告と決意
三村修治は、12ものレギュラー番組を抱える人気放送作家です。彼は人を楽しませることに情熱を注ぎ、全身全霊で仕事に打ち込んできました。しかし、ある日、体に異変を感じ病院で検査を受けたところ、すい臓がんと診断され、余命6か月を宣告されます。医師からは家族と静かに過ごすよう勧められましたが、修治はただ静かに過ごすだけでは物足りないと感じ、ある大胆な企画を思いつきます。
修治には、妻・彩子と小学生の息子・陽一郎がいます。修治は、自分がいなくなった後の家族の未来を心配し、特に彩子が今後一人で苦労するのではないかと考えます。そのため、彼は自分の死後に彩子を支えてくれる新しい結婚相手を見つけることを決意します。これこそが彼の最後の人生をかけたプロジェクトでした。
そこで修治は、仕事仲間や友人たちの協力を得て、妻の新しい夫となる男性を探し始めます。知り合いの結婚相談所を経営する知多かおるに相談し、誠実で真面目なインテリア会社の社長、伊東正蔵を紹介してもらいます。彼を彩子の理想の相手だと確信し、修治はこの計画を進めることにします。
第2章:婚活とお見合い
修治は、知多かおるの紹介で出会った伊東正蔵に強い印象を受けました。彼は落ち着いた物腰で誠実そうな人物です。しかし、正蔵は仕事に集中しており、結婚を考える気持ちがなかったのです。実は彼の妹が勝手に結婚相談所に登録していたことがわかり、修治は一度は失望します。
それでも修治はあきらめません。正蔵が彩子と幸せな家庭を築く未来が自分には見えてしまい、そのビジョンに突き動かされるかのように、再び正蔵にアプローチします。彼に家族を持つことの素晴らしさを語りかけ、何度も結婚の魅力を伝えるのです。その熱意に押された正蔵は、ついに彩子に会うことを了承します。
彩子とのお見合いの準備が整い、修治の計画は少しずつ現実のものとなっていきます。しかし、かおるは修治が本当にこの計画に苦しんでいないのか心配し、彼に問いかけます。修治は心に辛さを抱えつつも、これが自分の最後の大きな仕事だと思い、全力で挑む決意を新たにします。
第3章:修治の病気の発覚と彩子の反応
修治は、彩子と正蔵のお見合いを成功させるために、あえて自分が彩子に嫌われるような行動を取ることを計画します。彼は知り合いのタレントに協力を頼み、彩子に不倫を疑わせるような状況を作り出します。これを見た彩子は激怒し、修治に対して「別れたい」と告げられます。修治はその反応を確認し、家を出て行きます。
しかし、彩子は修治が家を出た後、彼のカバンの中から病気について書かれた書類を発見します。それを見た彩子は、修治が自分に真実を隠していたことに気づき、過去の出来事を思い出します。修治が親の借金を背負った際に「別れよう」と言った時のことです。その時、彩子は「大切なことを言い合えない夫婦はなしだよ」と告げ、二人は支え合ってきたのです。
その思いを胸に抱いた彩子は、修治が戻ってくるのを待ち続けます。そして翌朝、帰宅した修治に対して彩子は、全てを知っていることを告げます。修治は、「彩子を幸せにするために結婚したのに、もうその約束が果たせなくなった」と語り、彼女に新しい人生を託す決意を伝えます。
第4章:修治の最期と彩子の決意
時間が経ち、修治の体調は次第に悪化していきます。彩子と正蔵は、修治の意向に従い、デートをするようになりますが、それはいつも三人でのものでした。やがて修治は家から出ることが難しくなり、寝たきりの状態が続くようになります。それでも彼は、陽一郎を連れて最後の散歩に出かけ、彼に「母さんのことを頼む」と伝えます。
修治は、彩子と正蔵の結婚式を自分が見届けたいと願い出ます。実際の結婚式ではなく、練習としての式ですが、ウエディングドレス姿の彩子を見た修治は「綺麗だ」とつぶやきます。そして、バージンロードを彩子と共に歩き、手を正蔵に渡しながら「彼女を幸せにしてほしい」と頼むのです。
数か月後、修治は静かに息を引き取ります。その後、彩子は正蔵に修治が考えた企画の全てを話します。実は、修治の願いを叶えるために、彩子が正蔵に演技を頼んでいたのです。すべてが修治の愛情と、家族を守りたいという思いから来たものでした。
「ボクの妻と結婚してください。(映画)」の感想・レビュー
『ボクの妻と結婚してください。』は、余命6か月の宣告を受けた主人公・三村修治が、妻の幸せを願って新しい結婚相手を探すという、感動的でユニークな物語です。修治の愛は、単なる自己犠牲ではなく、家族を守りたいという深い思いから来ています。彼の計画は、病気と向き合いながらも、家族がこれからも幸せでいられるようにとの願いに満ちています。
物語の中盤では、修治が出会ったインテリア会社の社長、伊東正蔵とのやり取りが重要な役割を果たします。正蔵は最初、結婚に対して前向きではなかったものの、修治の熱意に根負けし、彩子とのお見合いに応じます。この過程で、修治の妻・彩子との未来を想像し、次第に心を開いていく正蔵の姿が描かれています。
一方、修治の病気が妻に発覚するシーンは、感情的なピークを迎えます。彩子が修治の計画に気づき、彼の本心を知る瞬間は、物語全体の感動をさらに深めます。修治が自らの死を受け入れ、妻の未来を託す姿には、家族愛の美しさが感じられます。
物語の最後に、修治は彩子と正蔵の結婚式を見届け、彼女の幸せを願いながら静かに息を引き取ります。その後、彩子が正蔵に対して、修治の企画が全て演技であったことを明かすシーンは、修治の深い愛情と優しさが強く伝わる場面です。
この物語は、家族や愛の本質について考えさせられる作品です。修治の決断は、簡単ではありませんが、彼の愛の形がどれほど深いものであるかを感じさせてくれます。
まとめ:「ボクの妻と結婚してください。(映画)」の超あらすじ(ネタバレあり)
上記をまとめます。
- 修治が余命6か月の宣告を受ける
- 修治が妻の再婚相手を探すことを決意
- インテリア会社社長の伊東正蔵が紹介される
- 正蔵が最初は結婚を考えていない
- 修治が正蔵に家族の素晴らしさを説得
- 彩子が修治の病気に気づく
- 修治が自ら離婚を提案する
- 正蔵と彩子の見合いが進展する
- 修治が彩子と正蔵の結婚式を見届ける
- 修治の死後、彩子と正蔵がどうなったかが描かれる