「もののけ姫(映画)」の超あらすじ(ネタバレあり)

『もののけ姫』は、スタジオジブリによるアニメ映画で、自然と人間との対立を描いた壮大な物語です。このあらすじでは、エミシの村から旅立ったアシタカが呪いを受け、西の国での戦いに巻き込まれていく過程を追っています。

アシタカが出会うのは、タタラ場を率いるエボシと、森を守るために戦うサン。人間と自然の対立が激化し、神々との戦いは壮絶なものとなっていきます。

物語のクライマックスでは、シシ神の首を巡る争いが描かれ、最後には森が再生する結末を迎えます。自然と人間の共存について考えさせられる作品です。

この記事のポイント
  • アシタカが呪いを受けた理由
  • タタラ場と森の神々の対立
  • サンとエボシの関係
  • シシ神の首を巡る戦い
  • 物語の結末と森の再生

「もののけ姫(映画)」の超あらすじ(ネタバレあり)

アシタカの村での出来事と呪いの始まり

アシタカはエミシの村で平穏に暮らしていましたが、ある日、タタリ神が村を襲います。アシタカは村を守るためにタタリ神を退治しますが、その過程で右腕に死の呪いを受けてしまいます。タタリ神の正体はかつて神だった猪の神で、その体からは西の国で作られた鉄の礫が見つかりました。

村の巫女ヒイ様は、アシタカに西の国で何が起きているかを調べるよう指示します。アシタカは呪いを解くため、村を後にします。別れ際、許嫁のカヤから大切な玉の小刀を受け取り、カヤとの別れを惜しみながらも、決意を胸に西へ向かいます。

この章では、アシタカの出発の動機となる事件が描かれています。村を守るために命を賭けるアシタカの姿が、彼の強い意志と勇気を表しています。

タタラ場と森の戦い、サンとの出会い

アシタカは西の国に到着し、タタラ場という場所で働く人々と、森に住む神々の対立を目の当たりにします。タタラ場を率いるエボシ御前は、自然を開拓し、森を切り開くことで人々の生活を豊かにしようとしていましたが、これに反発する森の神々とその一族が彼女に対して戦いを挑んでいました。

森の中には、山犬に育てられた人間の娘サンがいました。サンは森を守るため、エボシに対して強い憎しみを抱いており、単身でタタラ場に襲撃を仕掛けます。その場に居合わせたアシタカは、サンとエボシの戦いを止め、両者に対話を促します。

アシタカはサンを森へ返し、その後も森の神々とタタラ場の人々の戦いを止めるために奮闘します。彼の姿勢は「憎しみに身を委ねるな」という信念に基づいていますが、状況はますます悪化していきます。

シシ神の首と戦いの激化

戦いが激しさを増す中で、エボシと彼女に従う者たちはシシ神を狙います。彼らはシシ神の首を奪うことで、神の力を手に入れようとしています。アシタカやサンは、シシ神を守ろうとしますが、エボシの石火矢によってシシ神の首が吹き飛ばされてしまいます。

シシ神の首が失われたことで、シシ神の体は黒い液体を放出し、その液体は周囲の命を吸い取り、森を枯らしていきます。モロの山犬一族も深く傷つき、最終的にはモロがエボシに最後の一撃を加えますが、戦いはさらに混乱を極めます。

アシタカとサンは、この事態をどうにか収めるために、シシ神の首を奪ったジコ坊を追いかけ、彼から首を取り戻そうとします。ここから、物語はクライマックスへと向かっていきます。

シシ神の復活と森の再生

アシタカとサンはジコ坊からシシ神の首を取り戻すことに成功します。彼らはシシ神に首を返し、首を取り戻したシシ神は、森の命を蘇らせます。同時に、シシ神自身はその姿を消し、森には再び平和が訪れます。

戦いによって大きく荒れた土地も、シシ神の力で再生され、緑豊かな自然が戻ってきました。アシタカとサンもまた、これからの未来をどう生きていくかを考えます。サンは森に残ることを決意し、アシタカはタタラ場で新しい生活を始めることを決めます。

最後には、森の再生を象徴するかのように、コダマが一匹、元気に姿を見せます。アシタカとサンは完全に離れるわけではなく、別々の場所で生きながらも互いを想い合うことで、共に新しい時代を作り上げていくことを決意します。

「もののけ姫(映画)」の感想・レビュー

『もののけ姫』は、人間と自然の関係を深く掘り下げた作品で、非常に考えさせられる内容です。主人公のアシタカは、村を守るために神を殺し、その代償として死の呪いを受けるところから物語が始まります。彼はその呪いを解くために西の国へ旅立ちますが、その旅路で自然と人間の対立に巻き込まれていきます。特に、アシタカが呪いを背負いながらも中立的な立場で両者を止めようと奮闘する姿には感動を覚えます。

物語の中心にいるのは、タタラ場を率いるエボシ御前と、森を守るサンです。エボシは人々の生活を豊かにするために自然を開発し、サンはその自然を守るために人間と戦います。この対立は、現代における環境問題と非常に重なる部分があり、観る者に深いメッセージを投げかけます。特に、サンとアシタカが徐々に心を通わせながらも、それぞれの立場を守りつつ未来を見据える姿が印象的でした。

シシ神の首を巡る戦いは、物語のクライマックスです。エボシが放った一撃でシシ神の首が飛ばされ、森は急速に荒廃していきます。これに対してアシタカとサンが協力して首を返す場面は、二人の強い絆を感じさせるシーンです。この戦いは、人間の欲望と自然の力の均衡が崩れることで引き起こされたものであり、その結果、周囲の命が脅かされる様子は非常にリアルで緊張感があります。

物語の結末では、シシ神が首を取り戻し、森が再生します。荒れ果てた大地が緑に変わり、コダマたちが再び現れるシーンは、まさに自然の力の偉大さを感じさせます。一方で、アシタカとサンがそれぞれ別々の道を選ぶ姿は、物語が現実的であることを強調しています。人間と自然の共存が完全に達成されるわけではなく、互いの距離を保ちながらも未来を模索するという結末は非常に深いものです。

『もののけ姫』は単なるファンタジー作品ではなく、環境問題や人間の欲望についての教訓を含んだ作品です。観るたびに新しい発見があり、何度でも楽しめる作品だと思います。

まとめ:「もののけ姫(映画)」の超あらすじ(ネタバレあり)

上記をまとめます。

  • アシタカは呪いを受け、村を離れる
  • 森の神々とタタラ場の戦いが進行する
  • サンは山犬に育てられた少女
  • エボシはタタラ場を率いるリーダー
  • シシ神の首が奪われ、混乱が拡大
  • 戦いの中でモロがエボシに一矢報いる
  • アシタカとサンは協力して首を返す
  • シシ神が首を取り戻すと森が再生する
  • アシタカとサンは別々の道を選ぶ
  • コダマは森の再生を象徴する存在