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家庭教師を選び間違えると、早稲アカの宿題地獄に「もう一人、宿題を増やす人」が加わるだけになります。宿題が終わらない原因は、お子さんの力でも、親御さんの管理の甘さでもありません。授業で扱う量と、出される宿題の量が、同じクラスの全員が全部こなせる前提では作られていないからです。
だからこそ、必要なのは「もっと頑張らせる先生」ではなく、「どの問題をやらないかを決められる先生」です。この記事では、SA・SBクラスのお子さんが宿題の山の中で息切れしないために、家庭教師をどんな基準で選べばいいか、わたしが現場で見てきた失敗例も交えてお話しします。
早稲アカの宿題が終わらないのは、構造の問題です
早稲田アカデミーは、授業で四谷大塚の予習シリーズを中心に使い、そこに塾独自の教材が加わるスタイルだと、第三者の塾紹介サイトなどで紹介されています。独自教材の呼び名や使われ方は学年・校舎で変わることがあるので、細かい点は通っている校舎の案内で確かめてください。
ここで大事なのは、教材が二系統あるという事実です。予習シリーズだけでも、1週間でこなすには相当な量があります。そこに塾独自の問題集が上乗せされ、さらに授業内で出る宿題、カリキュラムテスト前の復習が重なります。小4・5は隔週でカリキュラムテストがあると紹介されていますから、「宿題をやっている途中でテスト範囲が切り替わる」ことも珍しくありません。
また、小5の算数・国語は、小5のうちにひと通りの学習内容を学び終えるペースで進むとされています。つまり、1回置いていかれると、次の回ではもう別の単元に入っています。
以前担当した小5の男の子は、毎週の宿題を全部やろうとして、夜の11時を過ぎても机に向かっていました。お母さんは「うちの子の要領が悪いのでは」と悩んでいましたが、宿題の総量を実際に数えてみると、平日の学習時間に収まる量ではありませんでした。要領の問題ではなく、物理的な量の問題だったのです。
SA・SBクラスの子が陥りやすい「全部やる」の罠
早稲アカは、宿題のチェックが丁寧な塾だと紹介されることがあります。親御さんの負担が軽くなる面もありますが、裏返すと、子どもの側には「やってこなければいけない」という空気が強く働きます。
SAやSBのお子さんは、トップクラスほど突き抜けて得意な分野があるわけではなく、かといって基礎が万全でもありません。その状態で全部をこなそうとすると、次のことが起こりがちです。
- 難しい問題に時間を使い、基礎問題の反復が足りなくなる
- 丸つけと直しまで手が回らず、「やっただけ」の宿題が積み上がる
- 答えを写して終わらせる癖がつき、テストで点が取れなくなる
- 睡眠時間が削られ、授業中の集中が落ちる
どれも、お子さんの意欲の問題ではありません。量が多すぎる環境で、真面目な子ほど「全部やる」を選んでしまった結果です。
宿題の取捨選択は、授業を担当している塾の先生に「これは飛ばしていいですか」と聞ければ一番いいのですが、集団塾の現場では、クラス全体への指示が優先されるため、個別の取捨選択までは期待しにくいのが実情です。
取捨選択の基準が分かる先生はなかなかいない
では、家庭で取捨選択すればいいのかというと、ここにも壁があります。どの問題が「そのクラスの子にとって必須」で、どれが「余力があればやる問題」なのかは、教材の構成を知らないと判断できません。
予習シリーズには、基本問題・練習問題・応用的な問題といった段階があります。その上で、塾独自の教材が何を目的に作られているのか、予習シリーズのどの単元と対応しているのかを把握していないと、「どれを削っていいか」が見えません。
取捨選択のおおまかな考え方を、表にしておきます。実際の運用は、お子さんの状況や校舎の方針に合わせて調整してください。
| 問題の種類 | 基本の扱い | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 予習シリーズの基本問題 | 必ずやる | 解けない場合は前の単元に戻る |
| 予習シリーズの練習問題 | 間違えた型を中心にやる | 同じ型の問題を何度も解く必要はない |
| 応用・発展的な問題 | 余力があれば | SA・SBでは飛ばす判断もあり |
| 塾独自教材の反復問題 | 単元ごとに量を調整 | 解き方が定着したら量を減らす |
| テスト直前の総復習 | 間違い直しを優先 | 新しい問題には手を広げない |
この表のような判断を、毎週、お子さんの理解度を見ながら続けるのは、親御さんにとってかなりの負担です。塾の先生に任せきれず、親が教材を読み込んで、毎週スケジュールを組み直す。それを小6の入試まで続けるのは、現実的ではありません。
宿題地獄を終わらせる家庭教師の選び方
ここからが本題です。早稲アカの宿題量に悩むご家庭が家庭教師を探すとき、わたしが重視してほしい基準は4つあります。
1. 早稲アカのカリキュラムと教材を理解しているか
予習シリーズを使った指導経験があること、そして早稲アカ生の1週間の流れ(授業、宿題、カリキュラムテスト)を踏まえて計画を立てられることが大前提です。「中学受験の指導経験があります」だけでは足りません。面談や体験授業で、「今のうちの子の宿題なら、どれを優先しますか」と具体的に聞いてみてください。答えが具体的かどうかで、見極められます。
2. 取捨選択まで任せられるか
教える先生は多くても、「やらない問題を決める」ことまで引き受けてくれる先生は多くありません。宿題を一緒に消化する先生ではなく、宿題の総量を設計し直してくれる先生を探してください。
3. 学生講師か、社会人のプロ講師か
学生講師は、年齢が近く話しやすい、費用を抑えやすいといった良さがあります。一方で、中学受験の教材の取捨選択や、入試までの逆算は、受験指導の経験が長いプロ講師のほうが得意なことが多いです。ここは優劣ではなく、何を任せたいかで決めます。宿題の整理と計画づくりまで頼みたいなら、プロ講師の比重を高く見たほうが安心です。
4. お子さんとの相性
最後は相性です。宿題で疲れているお子さんにとって、家庭教師の時間が「もう一つの叱られる時間」になってしまったら、逆効果です。体験授業で、お子さんが質問できていたか、帰ったあとに表情がどうだったかを必ず見てください。
選び方の失敗例
現場で見てきた、よくある失敗を3つ挙げます。
宿題の消化係になってしまうケース。 先生が宿題を一緒に解くだけだと、結局、週の総量は変わりません。家庭教師の時間が増えた分、お子さんの負担もかえって増えます。
早稲アカの進度と合わない教え方をするケース。 先取りを勧める先生もいますが、早稲アカは進度が速い塾です。先取りに力を入れすぎて、塾の授業の復習が手薄になり、カリキュラムテストの点が下がった家庭を見たことがあります。
1社の説明だけで即決してしまうケース。 焦っているときほど、最初に会った先生や会社に決めたくなります。ですが、料金体系も、講師の選び方も、サポートの手厚さも、会社によってかなり違います。
比較するときのチェックリスト
複数の家庭教師センターの資料や面談を比べるときは、次の項目を同じ物差しで見てください。
| チェック項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 中学受験への対応 | 予習シリーズの指導経験があるか |
| 早稲アカ生の指導実績 | 宿題量や進度を理解しているか |
| 取捨選択の方針 | やらない問題を決めて提案してくれるか |
| 講師の種類 | 学生か社会人プロか、選べるか |
| 講師の変更 | 相性が合わないとき交代できるか |
| 指導の頻度と時間 | 週の予定に無理なく入るか |
| 費用 | 入会金・月謝・教材費の内訳 |
| 契約の条件 | 途中でやめるときの扱い |
費用は会社ごとに大きく違い、時期によってキャンペーンも変わります。ここでは金額には触れませんので、必ず各社の資料と公式ページで最新の内容を確認してください。
1社に決めず、複数を比較すべき理由
家庭教師は、同じ「中学受験対応」と書いてあっても、中身がまったく違うサービスです。講師の層、教え方の方針、サポート体制、費用の仕組み。資料を1社分だけ見ても、それが高いのか安いのか、手厚いのか薄いのかは判断できません。
複数の資料を並べると、「この会社は宿題管理まで書いてある」「この会社は教科の指導が中心だ」といった違いが、驚くほどはっきり見えてきます。比べて初めて、自分の家庭が何を一番重視したいのかも分かります。
「家庭教師比較くらべーる」で一括比較する流れ
複数の家庭教師センターの資料を自分で一社ずつ請求するのは手間がかかります。そこで使えるのが、家庭教師センターを比較して資料請求ができる「家庭教師比較くらべーる」です。
公式サイトで確認できた範囲で、流れをご説明します。
- サイトでお住まいの都道府県を選びます。
- 入力フォームに進み、資料を請求したい家庭教師センターを選びます。
- 資料請求は無料で、複数社の資料をまとめて取り寄せられます。
公式サイトには、センターごとの口コミや、会社のランキング、料金の目安のページもあります。口コミは、対応、サポート、講師、指導方法、料金といった項目で評価されています。なお、お住まいの地域によっては資料請求ができない場合があります。最新の掲載内容や料金は、必ず公式ページで確認してください。
資料が届いたら、先ほどのチェックリストの表を手元に置いて、各社を同じ項目で見比べてみてください。取捨選択の方針が資料や面談でうまく説明されている会社は、宿題地獄の中にいるご家庭の力になってくれる可能性が高いです。
親が教材管理を担い続ける限界
早稲アカの宿題を減らすには、教材ごとの優先順位を決め、毎週のスケジュールを組み直し、お子さんの理解度を見ながら調整を続ける必要があります。これを、仕事や家事をしながら、小6の入試まで続けることは、どんなに優秀な親御さんでも簡単ではありません。
さらに、親が管理役になると、どうしても「やったの?」という声かけが増えます。親子の関係が宿題を挟んでぎくしゃくしてしまうのは、親御さんの愛情が足りないからではなく、役割が重すぎるからです。
管理の役割を、教材と早稲アカの流れを理解しているプロに分担する。それは手抜きではなく、お子さんが机に向かう時間を守るための選択です。まずは資料を取り寄せて、いくつかの会社を並べて眺めてみてください。それだけでも、今のご家庭に足りないものが見えてきます。
