「となりトトロ」の超あらすじ(ネタバレあり)

『となりのトトロ』は、田舎に引っ越してきた草壁家の姉妹、サツキとメイが不思議な生き物トトロと出会う物語です。新しい家での生活や、森の中での冒険、優しいおばあちゃんや隣の家の少年カンタとの交流を通して、心温まる日々が描かれています。トトロとの出会いや困難な出来事を通じて、姉妹は家族の絆や自然の不思議を感じながら成長していきます。

物語は、サツキとメイの新しい生活が始まる「お化け屋敷に引っ越し」から、トトロとの交流、そして困難を乗り越える姿までが丁寧に描かれています。ネコバスや森の贈り物など、夢と現実が交差する独特の世界観が魅力です。

『となりのトトロ』のあらすじとネタバレを知りたい方は、ぜひこの記事でその全容を楽しんでください。

この記事のポイント
  • 草壁家の引っ越しと新しい生活
  • トトロとの出会いとその正体
  • メイとサツキの家族の絆
  • 森やネコバスなどの不思議な出来事
  • メイの迷子とその解決までの流れ

「となりトトロ」の超あらすじ(ネタバレあり)

第1章:お化け屋敷に引っ越し

草壁一家は、お母さんの療養のために田舎の村へと引っ越してきました。お父さんと姉妹のサツキ、メイは荷物を積んだオート三輪に乗り、新しい生活をスタートさせます。新しい家は古びた一軒家で、今にも崩れそうなほどボロボロです。しかし、サツキとメイはそのお化け屋敷のような雰囲気に大喜びし、ワクワクしながら家の中を探検します。

隣に住むおばあちゃんが手伝いに来て、家の掃除や片付けを始めると、突然、黒くて小さな丸い物体が一斉に逃げ出していきました。お父さんはそれを「マックロクロスケ」と呼び、暗いところから急に明るい場所に行くと見えるものだと説明します。一方、おばあちゃんはそれを「ススワタリ」と呼び、子供にしか見えない小さなお化けだと教えてくれました。サツキとメイは不思議な体験にますます興味津々です。

その夜、3人は一緒にお風呂に入っていましたが、突然、家を揺らすような強い風が吹きます。不気味な空気が漂い、少し怖くなるサツキとメイ。そんな時、お父さんはお化けを追い出すために大声で笑い始めました。サツキとメイも一緒に笑い出し、ススワタリたちは荷物をまとめて家から去っていくのでした。

第2章:トトロとの出会い

ある晴れた日、お父さんとサツキ、メイは洗濯物を干し終わると、お母さんが入院している「七国山病院」へお見舞いに出かけます。自転車に3人乗りして山を越え、病院にたどり着くと、お母さんは元気そうな様子で出迎えてくれました。サツキはお母さんの髪をとかしてもらいながら、新しい家が「お化け屋敷」だと楽しそうに話します。お母さんは「お化け屋敷は素敵ね」と笑い、サツキとメイも嬉しそうです。

帰り道でお父さんは「お母さんがもうすぐ退院する」と2人に伝えました。その翌日、サツキは朝から3人分のお弁当を作り学校へ行きます。一方、メイは庭で遊んでいると、小さな不思議な生き物を発見します。その生き物はメイに気づくと森の中へ逃げてしまいますが、好奇心旺盛なメイは追いかけて森の中へ入っていきます。

メイは森の大きなクスノキの洞に入り込むと、フカフカの大きな生き物の上に落ちました。「トトロ!」と大きな声を出すその生き物に驚きながらも、メイはその顔を撫でているうちに眠ってしまいます。後からメイを探しに来たサツキが、庭で寝ているメイを発見し、「トトロに会った」と語るメイの話を聞いて、お父さんと一緒に大クスノキまで行きますが、トトロのいた洞は消えていました。3人は不思議な森に感謝し、家へ帰りました。

第3章:森の贈り物と秘密の雨宿り

ある日、サツキは学校へ行き、お父さんは東京の大学へ向かうため、メイは隣のおばあちゃんの家に預けられることになりました。サツキが恋しいメイは、おばあちゃんに駄々をこねてサツキの学校まで来てしまいます。事情を察した担任の先生は、メイを教室に入れて授業を始めました。

放課後、サツキとメイが一緒に帰っていると、突然、雨が降り出します。傘を持っていなかった2人はお地蔵様の小屋で雨宿りをしていると、カンタが自分の傘を無言で差し出し、ずぶ濡れになって走り去ります。いつも意地悪なカンタの不器用な優しさにサツキは少し驚き、心が温かくなるのを感じます。

その後、家に戻った2人は、傘を持っていないお父さんをバス停まで迎えに行きます。なかなか来ないバスを待つうちに、メイは眠ってしまい、サツキがおぶって待っていると、なんと隣に大きなトトロが立っているではありませんか!驚いたサツキは、お父さんの傘をトトロに貸してあげます。すると、トトロはお礼に葉っぱで包んだ小さな小包を渡し、ネコバスに乗って去っていきました。家に帰り小包を開けると、中にはたくさんの木の実が入っており、2人は庭にそれを撒きました。

第4章:メイの迷子と家族の絆

ある夏の日、サツキとメイは隣のおばあちゃんの畑で野菜を収穫していました。お母さんが一時退院する予定だと聞き、メイは畑のトウモロコシをお母さんに食べさせてあげたいと楽しみにしています。ところがその時、お母さんの入院している病院から「連絡をください」という電報が届きます。

サツキはカンタの親戚の家にある電話を借りて、お父さんに電報のことを伝えました。すると、お母さんの具合がよくなく、一時退院は延期になったという伝言を聞かされます。サツキはそのことをメイに伝えますが、幼いメイは「いやだ!」と駄々をこね、2人は言い争いになってしまいます。その後、ふて寝をしているサツキのもとに、おばあちゃんが訪れ、サツキを慰めます。サツキは不安から泣き出してしまいました。

それを見たメイは、何とかお母さんにトウモロコシを届けようと、一人で持って飛び出していってしまいます。メイがいなくなり、村の人々は総出で探しますが、日が暮れても見つかりません。サツキはトトロの力を借りるため、大クスノキへ行き、トトロに助けを求めます。トトロはネコバスを呼び、サツキを乗せてメイのもとへ。無事にメイを見つけ出すと、ネコバスは2人をお母さんの病院まで運んでくれました。木の上からお母さんの元気そうな姿を見て、2人は安心し、サツキの文字が書かれたトウモロコシを病室の窓辺に置いて帰ります。ネコバスに乗り、2人は無事に村へ帰り着くのでした。

「となりトトロ」の感想・レビュー

『となりのトトロ』は、日本の田舎の豊かな自然と、子供の無邪気な視点で描かれる幻想的な世界が魅力的な作品です。サツキとメイが引っ越してきた古い家は一見ボロボロで、お化け屋敷のように見えるかもしれませんが、子供の目には冒険心を掻き立てるワクワクする場所として映るのが印象的です。そんな二人の新しい暮らしには、実際に不思議な存在、ススワタリやトトロが現れ、物語の世界に引き込まれていきます。

トトロとの出会いは、サツキとメイにとってまさに夢のような出来事です。森の中で出会ったフカフカの大きな生き物、トトロは、子供の心の中の「友達」そのもので、無垢で優しく、安心感を与えてくれる存在です。また、ネコバスというユニークな乗り物も登場し、子供だけが知っている秘密の世界へと物語が広がっていくのが楽しいです。トトロと一緒に踊ったり、木の実を植えたりするシーンは、自然との一体感を感じさせてくれます。

物語の中で描かれる家族の絆も、温かくて感動的です。お母さんの入院という不安や、家族のために頑張るサツキの姿は、メイとの姉妹愛や、お父さんとの信頼関係が垣間見えます。特に、お母さんの具合が悪くなり、一時退院が延期されたと知った時のサツキの不安や悲しみは、誰もが共感できる心情です。メイが迷子になった時の村の人たちの協力や、トトロの助けによって姉妹が無事に再会する場面は、家族や周りの人々とのつながりの大切さを教えてくれます。

自然や動物と心を通わせながら、日々の生活を大切に過ごすサツキとメイの姿には、子供たちの純粋さや、前向きな力が感じられます。そんな彼女たちが成長し、トトロとの出会いや体験を通して、家族への思いやりや自然の美しさを学んでいく姿は、見ている人の心を温かくします。

『となりのトトロ』は、幻想的でありながらもどこか懐かしさを感じる作品です。サツキとメイ、そしてトトロたちの出会いと別れ、そして家族の愛情が詰まった物語は、いつまでも心に残る名作として、多くの人々に愛され続けています。

まとめ:「となりトトロ」の超あらすじ(ネタバレあり)

上記をまとめます。

  • 草壁一家は田舎の古い家に引っ越してきた
  • サツキとメイはお化け屋敷を楽しむ
  • お父さんとサツキ、メイが病院のお母さんをお見舞い
  • メイが小さな不思議な生き物を発見
  • メイはトトロと森の中で出会う
  • サツキとメイはカンタと交流を持つ
  • サツキとメイはトトロから葉っぱの小包をもらう
  • 病院からの電報でお母さんの体調が悪いことが判明
  • メイはトウモロコシを持って家を飛び出してしまう
  • ネコバスに助けられてサツキとメイは無事に帰る