『ミステリというなかれ（映画）』の超あらすじ（ネタバレあり）

整は、狩集家の遺産相続を巡る奇妙な事件に巻き込まれ、8年前に起きた交通事故の真相や遺産相続に隠された秘密を解き明かしていきます。映画は、複雑な謎解きと人間ドラマが絡み合い、観る者を引き込む展開が見どころです。

狩集家の遺産相続争いを巡るサスペンスフルなストーリーが、あなたをミステリーの世界へと誘います。

『ミステリというなかれ（映画）』の超あらすじ

第1章: 狩集家の遺産相続

広島の美術館を訪れた久能整（くのう ととのう）は、以前のバスジャック事件で知り合った犬堂我路（いんどう がろ）を通じて、女子高生の狩集汐路（かりあつまり しおじ）に出会います。整は、過去に死者が出た狩集家の遺産相続を巡る奇妙な事件に巻き込まれていきます。

狩集家の当主である祖父の遺言書には、孫たちがある謎解きをして最初に解いた者に遺産を渡すという内容が記されていました。整は、この謎解きに挑みながら、8年前に交通事故で亡くなった狩集家の子どもたちの事件についても向き合うことになります。

8年前、遺産相続で揉めていた狩集家の子どもたちは、汐路の父親の運転ミスと見られる事故で全員亡くなりました。我路は、この事故の背後に重大な闇があると考え、狩集家に潜入しようとしましたが、自分自身が警察から追われる身となり、潜入を諦めました。そのため、整に汐路を紹介しようと考えたのです。

美術展を見学しようと広島を訪れていた整は、自分を尾行する女の子に気付きます。声を掛けると、いきなり自分の命と遺産を守るボディーガードを依頼されます。我路の紹介だと知った整は、その話に興味を示します。

狩集家の顧問税理士である真壁軍司（まかべ ぐんじ）と顧問弁護士の車坂義家（くるまざか よしいえ）の話によると、遺産相続をするはずだった子どもの世代が全員亡くなってしまったため、次の当主は孫の代から選ばなければならないと遺言に書かれているようです。

汐路を含む4人の候補者に狩集家が所有する蔵の鍵が渡され、「それぞれの蔵に置くべきものをあるべき場所へ、過不足なくせよ」という遺言が言い渡されます。この謎を解いた者が次の当主となり、遺産相続が行われるというのです。

第2章: 遺産相続争いのはじまり

整は、親世代のように事件や事故が起こらないようにと、遺産相続の候補者である狩集理紀之助（かりあつまり りきのすけ）、狩集新音（かりあつまり にのん）、狩集ゆら（かりあつまり ゆら）、汐路と話し合いをしないかと提案します。しかし、ライバル同士で話し合うことは言語道断という態度で、誰一人として話し合いをする気はありませんでした。

翌日、汐路と一緒に彼女に割り当てられた蔵を捜索しようとする途中、何者かが汐路の頭上を目掛けて植木鉢を落としてきます。幸いにも汐路は無事でしたが、彼女は誰かが自分を狙っているのではないかと言います。

汐路の蔵の中には9体の日本人形が置かれており、それぞれの人形の服には様々な花が描かれていました。整たちは、その花が1月から12月を示していることに気付きます。しかし、人形は9体しかなく、12体揃えるためには桜や菊、牡丹が足りないことが分かりました。

汐路の蔵の中を見せる代わりに、新音の蔵も覗いた2人は、本物と本物のように見せかけた偽物と対になっている有田焼を発見します。

第3章: 不可解な事件の発生

蔵の捜索をそれぞれ行った日の夜、何者かが階段に油を仕込み、汐路と新音が階段から落ちてしまうトラブルが起こりました。さらに、ゆらが何者かによって蔵に閉じ込められ、無事に救出される事件も発生します。

夜遅く、柵の近くに短刀を埋める汐路の姿を整が発見します。彼女は今にも崩れそうな柵の近くに刃物を置くことで、候補者に怪我をさせようとしていたのです。整は汐路の行動を止め、昼間の蔵に閉じ込められた事件や階段の落下事件が彼女の仕業だと見抜いていたことを伝えます。

汐路は、自分の父親の運転ミスではなく、遺産相続のトラブルによって自分たちの親は亡くなったと信じて生きてきました。遺産相続で何かトラブルや事故が起これば、その考えも強固になると考えていたのです。

汐路の大きなトラウマを知ったゆらと理紀之助、新音はお互いに協力し、一緒に謎を解くことにします。4人が協力することになり、整は東京に帰ることにします。しかし、帰る前日の夜、道を歩いていると何者かに車で轢かれそうになります。

第4章: 真実の追求

整は、戦後の混乱の中で1人の「鬼」とその仲間が狩集家の人々を殺害し、名前を乗っ取って成功を収めていた事実を掴みます。狩集家の人々が殺されたとされる蔵の場所には、たくさんの人骨が発見され、それが事実だと証明されました。

「鬼」は、自分が偽物だと悟られないように、自分自身と同じ特徴を持つ人間を排除するよう仲間に指示していました。狩集家の顧問税理士である真壁軍司と顧問弁護士の車坂義家は、「鬼」の指示を現代でも忠実に守り続け、特定の特徴を持つ人物を排除していたことが明らかになります。

第5章: 悲しい真実

汐路の父親に睡眠薬を仕込んだ人物が、罪をあっさりと認めます。その人物は、本物の狩集家の末裔を見つけ出すために謎解きを候補者にさせた後、皆を始末しようとしていたことを告白します。彼はそのまま警察に連行されます。

末裔だという女性に4人と整が会いに行くと、彼女は石を使ったアクセサリーの制作を手掛ける人物で、汐路の父親に生前アクセサリー制作の依頼を受けていたことを打ち明けます。彼女は、自分たちがこの問題を終わらせると約束し、整たちに希望をもたらします。

『ミステリというなかれ（映画）』の感想・レビュー

映画「ミステリというなかれ」は、謎解きが好きな人にはたまらない作品です。主人公の久能整（くのう ととのう）が、広島の美術館で出会った狩集汐路（かりあつまり しおじ）と一緒に、狩集家の遺産相続にまつわる奇妙な事件に挑む姿は、とても興味深いです。

物語の始まりから終わりまで、整がどのようにして事件の真相に迫っていくのかが丁寧に描かれています。特に、狩集家の当主の遺言書に書かれた謎解きや、8年前に起きた交通事故の真相を探る過程は、見応えがあります。

犬堂我路（いんどう がろ）の登場も大きなポイントです。我路が整に狩集汐路を紹介するシーンから、物語は一気に展開していきます。汐路が狙われる事件や、彼女の蔵にある12か月を示す花が描かれた日本人形の謎など、次々と出てくる難題に整がどのように対応するのかがスリリングです。

また、狩集理紀之助（かりあつまり りきのすけ）、狩集新音（かりあつまり にのん）、狩集ゆら（かりあつまり ゆら）との関係も注目ポイントです。彼らが最初はライバルとして対立しながらも、次第に協力して謎解きに挑む姿は、感動的です。

映画の後半では、「鬼」とその仲間が狩集家の人々を殺害し、名前を乗っ取って成功を収めたという驚愕の事実が明らかになります。この展開は、見ている人をハラハラさせます。さらに、狩集家の顧問税理士の真壁軍司（まかべ ぐんじ）と顧問弁護士の車坂義家（くるまざか よしいえ）が「鬼」の指示を守り続けていたことが分かり、物語はクライマックスを迎えます。

最後に、汐路の父親に睡眠薬を仕込んだ人物が罪を認め、全ての謎が解けるシーンは爽快です。狩集家の末裔に会いに行く整たちの姿には、未来への希望が感じられます。

この映画は、謎解きだけでなく、人間関係や過去の事件にも焦点を当てているので、非常に見応えがあります。整の冷静な推理と、狩集家の複雑な歴史が見事に融合しており、最後まで目が離せない展開です。

まとめ：『ミステリというなかれ（映画）』の超あらすじ（ネタバレあり）

上記をまとめます。

• 久能整が広島の美術館を訪れる
• 犬堂我路との再会を通じて狩集汐路に出会う
• 狩集家の遺産相続を巡る奇妙な事件に巻き込まれる
• 狩集家の当主の遺言書に謎解きが記されている
• 8年前の交通事故で狩集家の子どもたちが全員亡くなる
• 汐路が狙われる事件が発生する
• 汐路の蔵には12か月を示す花が描かれた日本人形がある
• 他の候補者たちも協力して謎を解くことになる
• 戦後の混乱で狩集家の名前を乗っ取った「鬼」の存在
• 真相を知り、狩集家の末裔に会いに行く