「ミート・ザ・ビートルズ」の超あらすじ(ネタバレあり)

桐島夏夫は1989年に生きる高校生で、ビートルズが大好き。1966年の武道館コンサートを夢見る夏夫の前に、未来から来たタイム・パトロール隊が現れ、歴史を守るために父・春夫の暗殺計画を阻止するよう頼まれます。

春夫は、当時の右寄りの政治家に操られた一般の営業マン。夏夫はカプセルを手に過去へとタイムスリップし、若き日の伯母やビートルズに出会いながら、父と共に歴史の改変を食い止めるために奔走します。

この記事のポイント
  • タイムトラベルを通じたビートルズの救出劇
  • 主人公夏夫と父春夫の関係と葛藤
  • ビートルズの来日公演の背景
  • 父親の暗殺計画の真相と阻止
  • 音楽がつなぐ親子の絆

「ミート・ザ・ビートルズ」の超あらすじ(ネタバレあり)

1989年、桐島夏夫は18歳の高校生で、ロックミュージックに熱中していました。特にビートルズが好きで、彼らの音楽に夢中です。1966年に日本武道館で行われたビートルズのコンサートに、自分の目で行ってみたいと日々思っていました。

ある日、夏夫の前に突然現れたのは、タイム・パトロール隊と名乗る集団。彼らは、未来から来ており、歴史の重要な出来事を守る役割を担っていました。彼らの目的は、ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーを暗殺しようとする犯人を阻止することです。夏夫はこの話を半信半疑で聞いていましたが、暗殺を企てる犯人の名前を知って衝撃を受けます。その男は、なんと自分の父親である桐島春夫だったのです。

桐島春夫は、1966年には33歳のサラリーマンで、家庭用ビデオテープ・レコーダーの営業をしていました。普通の生活を送る彼ですが、当時の一部の保守的な政治家に操られ、ビートルズの来日に反対する考えを持つように洗脳されています。春夫がこのままポール・マッカートニーを暗殺して逮捕されてしまえば、夏夫自身の存在も消えてしまう危機に直面します。

タイム・パトロール隊は、春夫の洗脳を解くための特殊なカプセル剤を夏夫に手渡します。カプセル剤を持ち、歴史を守るために、夏夫は1966年へタイムスリップを決意します。歴史を変えさせないための壮大な冒険が、ここから始まるのです。

タイムスリップした夏夫が目を覚ましたのは、1966年の東京・新橋にある第一ホテルでした。父の居場所を探るため、夏夫は伯母である桐島多佳子を訪ねます。多佳子は音楽雑誌の記者をしており、業界の裏事情に詳しい女性です。彼女との会話で、ビートルズが赤坂のヒルトンホテルに滞在していることを知り、夏夫はすぐに現地へ向かいます。

しかし、ビートルズが宿泊するフロアは厳重に警備されており、簡単には近づけません。多佳子の宿泊するマスコミ用フロアに滞在し、様子を伺っていた夏夫でしたが、突然電話が鳴り響きます。電話に出た夏夫は強い暗示をかけられ、ポール・マッカートニーを暗殺するように仕向けられてしまいます。

タイムパトロールの助けを借りて、ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインとのインタビューの約束を取り付けた夏夫は、ついにビートルズのメンバー4人に会います。目の前に憧れのビートルズが現れ、多佳子は感激しますが、夏夫の頭の中は暗示に支配されています。ポール・マッカートニーに近づき、ナイフを取り出す夏夫。しかし、そこに現れた春夫が夏夫を取り押さえ、ポケットのカプセル剤を飲ませて暗示を解きます。

春夫の自宅は電話が止められており、多佳子が暗殺計画に利用されていたことが判明します。夏夫と春夫は見事にポールを救い、ビートルズに感謝されます。その後、ビートルズは「ハロー・グッバイ」という曲を作り、彼らの友情と冒険の物語は幕を閉じます。

「ミート・ザ・ビートルズ」の感想・レビュー

『ミート・ザ・ビートルズ』は、タイムトラベルをテーマにした感動的なストーリーです。主人公の桐島夏夫が、未来からの警告を受けて過去に遡り、ビートルズを救うために奔走する姿はとてもスリリングです。特に、1966年当時の東京の風景や、ビートルズの来日公演の様子がリアルに描かれており、当時の熱狂が伝わってきます。

物語の中で特に印象的なのは、夏夫と父・春夫の親子の絆です。右寄りの政治家に操られ、ポール・マッカートニーの暗殺を企てることになる春夫。しかし、その本心は単なる洗脳によるものであり、息子との再会を通じて、父としての自分を取り戻していく姿が感動的です。夏夫もまた、父の行動の裏に隠された葛藤を理解し、共に歴史を守るために奮闘する姿が描かれています。

さらに、音楽の力が親子を結びつける要素として非常に重要な役割を果たしており、ビートルズの「ハロー・グッバイ」がその象徴となっています。彼らの音楽は時代を超え、夏夫と春夫の心をつなぐ大切な存在です。物語の最後に、ビートルズが夏夫たちに感謝の気持ちを込めて「ハロー・グッバイ」を作曲する場面は、温かい余韻を残します。

この物語は、家族の絆、音楽の力、そして過去を守ることの大切さを教えてくれます。タイムトラベルという非現実的な設定を通じて、現実でも忘れてはならない普遍的な価値を伝える、とても素晴らしい作品です。

まとめ:「ミート・ザ・ビートルズ」の超あらすじ(ネタバレあり)

上記をまとめます。

  • 1989年の高校生・桐島夏夫はビートルズに夢中
  • タイム・パトロール隊が未来から来訪
  • ポール・マッカートニー暗殺計画が発覚
  • 犯人は夏夫の父・桐島春夫
  • 春夫は政治家に洗脳されている
  • 夏夫は1966年にタイムスリップする
  • 伯母・桐島多佳子と接触する
  • 多佳子の情報でビートルズと対面
  • 暗示を受けた夏夫がポールに襲いかかる
  • 春夫が夏夫を止めて計画阻止