オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)の超あらすじとネタバレ

伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」は、ミステリーとファンタジーが絶妙に融合した作品です。

主人公の伊藤はコンビニ強盗の現行犯として逮捕されますが、事故の混乱に乗じて逃走し、孤島・荻島に漂着します。そこで彼は、未来を予見する喋るカカシや変わり者の住民たちに出会い、島の謎に巻き込まれていきます。優午の突然の死をきっかけに、伊藤は島の隠された秘密と真実を追求し始めます。

このあらすじとネタバレ記事では、物語の核心に迫る驚きの展開を詳しく解説します。

この記事のポイント
  • 主人公・伊藤がどのようにして荻島にたどり着いたか
  • 荻島の奇妙な住民たちとの出会いと彼らの特徴
  • 喋るカカシ・優午の役割とその死の謎
  • 島内で起こる事件と伊藤の行動
  • 島の「欠けているもの」とその解決策

オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)の超あらすじとネタバレ

第1章: 荻島への漂流

伊藤はコンビニ強盗をして捕まりました。彼を捕まえたのは、中学時代の同級生で今は警察官の城山でした。パトカーで連行される途中、偶然にも事故が起こり、その隙に伊藤は逃げることができました。しかし、そこから先の記憶がありませんでした。

目を覚ますと、伊藤は見知らぬ部屋にいました。どこにいるのかも、どうやってここに来たのかも分かりません。そこに日比野という男が訪ねてきました。日比野は、ここが荻島という小さな島であり、伊藤は轟という男に助けられてここに来たと説明しました。

荻島はまさに孤島で、外の世界とは隔絶されています。日比野の話では、外から人が来ることは珍しく、伊藤の前には曽根川という男が3週間前に来ただけだそうです。伊藤は、突然の状況に戸惑いながらも、日比野に島を案内してもらうことにしました。

途中、伊藤たちは園山という画家に出会いました。しかし、園山は変わった人で、質問にはすべて事実と反対の答えしか返してきませんでした。伊藤はさらに困惑しましたが、日比野は気にせず案内を続けました。

次に会ったのは優午という存在でした。驚いたことに、優午は話すカカシでした。伊藤はその光景に驚きましたが、日比野は平然としていました。優午は未来が見えると言いますが、その未来は幾通りもあるため、確実にわかるのは一週間先までだと言いました。日比野は優午を信じており、優午が「島を出るな」と言うので、轟以外の島民は誰も島を出ないのだと話しました。

伊藤には信じられない話でしたが、島の外のものを調達したり文化を取り入れるのは轟の家族だけに任せて、百年以上も暮らしてきたというのです。その昔、支倉常長という人物がヨーロッパに渡り、荻島をスペインとの交流所として使う約束を取り付け、鎖国の時代にも密かに交流を続けていたそうです。

日比野の案内で、伊藤は島の他の住民とも出会いました。地面に寝転び心臓の音を聞く少女の若葉、伊藤を助けた轟、郵便局員の草薙、そして島の法律を守り、殺人を許される桜とも知り合いました。

日比野は、島には「欠けているもの」があり、外から来た者がその「欠けているもの」を置いていくという言い伝えがあると話しました。伊藤はその言い伝えに興味を持ちつつも、不思議な島の暮らしに徐々に慣れていくのでした。

第2章: 荻島の住民たち

伊藤が荻島での生活に少しずつ慣れていく中、日比野はさらに島の住民たちを紹介してくれました。彼らとの出会いは、伊藤にとって興味深く、時に驚きの連続でした。

まず、園山という画家に会いました。園山は非常に変わった人で、伊藤が質問すると、いつも事実と反対の答えを返してきました。例えば、天気が晴れているのに「今日は雨だ」と言ったり、明らかに赤いものを指して「これは青い」と言ったりします。伊藤は戸惑いましたが、日比野は「園山は昔からこうなんだ」と笑い飛ばしました。

次に会ったのは、優午という存在でした。驚いたことに、優午は話すカカシでした。伊藤はその光景にびっくりしましたが、日比野はまったく驚いていませんでした。優午は未来が見えると言いますが、その未来はたくさんの可能性があるため、確実にわかるのは一週間先までだと言いました。日比野は優午の言葉を信じており、優午が「島を出るな」と言うので、轟以外の島民は誰も島を出ないと話しました。

優午の言葉は不思議でしたが、島の住民たちはそれを信じて暮らしています。伊藤には信じがたいことでしたが、島の外のものを調達したり文化を取り入れたりするのは轟の家族だけに任せて、百年以上もこの島で暮らしてきたのです。

その昔、支倉常長という人物がヨーロッパに渡り、荻島をスペインとの交流所として使う約束を取り付けたといいます。鎖国の時代にも、密かに交流を続けていたのだそうです。この話を聞いた伊藤は、島の歴史の奥深さに感心しました。

日比野の案内で、伊藤は他の住民たちにも会いました。地面に寝転び心臓の音を聞く少女の若葉、伊藤を助けてくれた轟、郵便局員の草薙、そして島の法律を守り、場合によっては殺人を許される桜といった人たちです。

若葉は、いつも地面に耳をつけて心臓の音を聞いています。「地球の心臓の音が聞こえるの」と言う若葉の姿に、伊藤は少し驚きましたが、その純粋な姿に心を動かされました。

轟は、島の外の世界と接触する唯一の家族の一員です。彼は、島の外のものを調達したり、外の情報を持ち帰ったりする役目を担っています。轟の話す外の世界の話に、伊藤は興味津々でした。

郵便局員の草薙は、島の手紙や荷物を管理しています。彼は非常に真面目で、どんな小さな手紙でも丁寧に扱います。伊藤は、草薙の仕事ぶりに感心しました。

そして、桜。桜は島の法律を守る存在であり、場合によっては殺人を許される権限を持っています。伊藤は初めて桜に会ったとき、その冷静な態度と鋭い目つきに圧倒されました。桜は「島の平和を守るためには、時に厳しい判断が必要だ」と言いました。

日比野は、島には「欠けているもの」があり、外から来た者がその「欠けているもの」を置いていくという言い伝えがあると話しました。伊藤はその言い伝えに興味を持ちつつも、不思議な島の暮らしに少しずつ順応していくのでした。

このように、伊藤は荻島の住民たちと出会いながら、この孤島の不思議な生活に慣れていきました。そして、この島にはまだまだ謎が多く残されていることを感じながら、伊藤は新しい生活に一歩ずつ踏み出していきました。

第3章: 優午の死

伊藤が荻島での生活に少しずつ慣れてきた頃、ある朝、島は大きな騒ぎに包まれていました。喋るカカシであり未来を見通すことができる優午が、何者かによって殺されたのです。

優午は島の住民たちにとって特別な存在でした。その優午が殺されたことで、皆がショックを受け、島中が混乱していました。伊藤と日比野もその一員で、どうして優午は自分の死を予測できなかったのかと不思議に思いました。

事件の夜、伊藤は深夜に園山を見かけたことを思い出しました。園山はいつも早朝5時に起きて散歩をするという話を聞いていたので、夜中に何をしていたのか不審に感じました。しかし、その時は特に気にせず、そのことを忘れてしまっていました。

優午からもらったアドバイスに従い、伊藤はまず田中にオーデュボンの話を聞きに行くことにしました。田中は荻島で足が悪く、普段はあまり目立たない存在ですが、実は色々な情報を持っている人物でした。

田中から聞いた話によると、オーデュボンという人物はリョコウバトという鳥を研究していたそうです。リョコウバトは人間に大量虐殺されていき、オーデュボンはそれをただ見ていることしかできなかったという悲しい過去を持っていました。優午も荻島が同じ運命をたどるなら見ていることしかできないが、ただ祈るだけだと話していたそうです。

伊藤はさらに情報を集めるため、ウサギという女性とも話しました。ウサギは市場で働いており、非常に大柄な体格の持ち主です。彼女もまた、事件の夜に園山を見かけたと証言しました。しかし、園山は優午の元へは行っていなかったということも分かりました。

その後、刑事の小山田が伊藤を尋問しに来ました。小山田は優午の死について詳しく調べており、伊藤にいくつかの質問を投げかけました。伊藤は素直に答え、小山田はそのまま帰っていきました。小山田は、もし犯人が優午を殺したなら、その後に別の殺人を犯す可能性が高いと推理していました。

伊藤はその夜、部屋に戻り市場で買ったジャガイモを調理しようとしていました。すると、そこへ一人の女の子が現れました。彼女は優午に頼まれて包丁、バター、フォークを持ってきたそうで、未来のことを話すことがない優午に頼まれ事をされたことがとても誇らしげでした。

その翌日、日比野が佳代子とデートをすることになり、伊藤にロマンチックな演出のために自転車を漕いで欲しいと頼みに来ました。優午から「自転車を漕ぐように」とアドバイスされていた伊藤は、その頼みを引き受けました。伊藤は草薙から自転車を借り、タイヤを空回りさせながらライトで日比野と佳代子を照らしました。

帰り道、伊藤と日比野は若い男に出会いました。その男は助けを求めており、話を聞くと、安田という男に唆されて女の子を襲ったらしいことが分かりました。すると、桜が現れ、その男を撃ち殺してしまいました。殺された男は笹岡というらしく、島の住民たちはそれを騒ぎ立てませんでした。

この一連の出来事を通じて、伊藤は荻島の住民たちの奇妙な日常と、優午の死の謎にさらに深く巻き込まれていくことになりました。

第4章: 島の謎と衝突

伊藤は荻島での生活に慣れつつありましたが、島にはまだまだ解けない謎がたくさんありました。優午が殺されたことも、その一つです。伊藤は自分なりに優午の死の謎を解こうと決意し、いくつかの手がかりを追い始めました。

ある夜、伊藤は眠れずに優午の元を訪れました。しかし、その優午も既に亡くなっているので、訪れたのは彼の残した言葉やアドバイスを思い出すためでした。優午は生前、城山が危険な男であり、轟が助けなければ伊藤は殺されていたと言っていました。また、いくつかのアドバイスをくれましたが、どれも抽象的で意味がよく分かりませんでした。伊藤はそのアドバイスを思い出しながら、少しずつ行動に移すことにしました。

翌日、伊藤は市場で買ったジャガイモを調理しようとしていました。すると、突然、若い女の子が現れました。彼女は優午に頼まれて包丁、バター、フォークを持ってきたと言います。未来のことを話すことがない優午に頼まれ事をされたことが、彼女にとっては誇らしげなことでした。伊藤は彼女の純粋な姿に心を打たれました。

その後、日比野が佳代子とデートをすることになり、伊藤にロマンチックな演出のために自転車を漕いで欲しいと頼みに来ました。優午から「自転車を漕ぐように」とアドバイスされていた伊藤は、その頼みを快く引き受けました。伊藤は郵便局員の草薙から自転車を借り、タイヤを空回りさせながらライトで日比野と佳代子を照らしました。

デートの帰り道、伊藤と日比野は若い男に出会いました。その男は助けを求めており、話を聞くと、安田という男に唆されて女の子を襲ったことが分かりました。すると、桜が現れ、その男を撃ち殺してしまいました。殺された男は笹岡という名前で、島の住民たちはそれを特に騒ぎ立てませんでした。

翌日、伊藤は元彼女の静香への手紙を書いていました。その時、日比野がやって来て、曽根川が殺されたと知らせました。曽根川は頭を殴られて川で死んでいたため、桜以外の誰かが犯人だと考えられました。日比野は、昨夜のデートの話を伊藤に聞かせ、佳代子から安田に付きまとわれているので懲らしめて欲しいと頼まれたと言いました。

日比野は安田をどうしてやろうかと考えていると、草薙が慌ててやって来ました。彼の妻である百合がいなくなったというのです。日比野はすぐに安田が犯人だと決めつけ、笹岡の葬式にやって来るはずなので懲らしめようとしました。

葬式の場で安田を見つけると、日比野はいきなり追いかけて馬乗りになり殴り始めました。伊藤は日比野を羽交い締めにして落ち着かせようとしましたが、今度は安田と日比野が口論を始めました。日比野は安田の悪事を指摘し、桜から逃げ回っていたのだろうと言いました。一方、安田は日比野が佳代子に弄ばれているだけのバカだと罵りました。

その時、桜が現れました。安田は青ざめて土下座し、桜に命乞いをし始めました。伊藤と日比野はその場を離れましたが、後ろから銃声が聞こえたような気がしました。

伊藤はその後、轟の家を調べるために手紙を書き、静香に急いで渡すよう頼みました。すると、草薙が嬉しそうに百合が戻ってきたと知らせに来ました。百合は詳細を語らず、まずは無事を警察に知らせに行くと言うので、伊藤と日比野は轟の家を捜索に向かいました。

しかし、伊藤が思っていたような成果は得られませんでした。次に園山の家へ行くと、警察から戻ったばかりの百合が現れました。百合は、昨日園山の妻の最後を看取るために来ていたと告白しました。園山の妻は5年前に殺されたのではなく、一命は取り留めていましたが寝たきりになったため、園山は狂人のふりをして家に誰も近づかせずに過ごしてきたのです。

このようにして、伊藤は島の謎と住民たちの秘密にさらに深く関わっていくことになりました。島の平穏な生活の裏には、まだまだ多くの謎が隠されているようでした。

第5章: 島の運命と解決

伊藤が荻島での生活に完全に馴染んできた頃、さらに多くの事件と謎が彼を待ち受けていました。ある日、元彼女の静香への手紙を書いていると、日比野がやって来て曽根川が殺されたことを知らせました。曽根川は頭を殴られて川で死んでいたため、これは桜以外の誰かが犯人だということになります。

日比野は、昨夜のデートの話を伊藤に聞かせ、佳代子から安田に付きまとわれているので懲らしめて欲しいと頼まれたと言いました。日比野は安田をどうしてやろうかと考えていると、草薙が慌ててやって来て、妻の百合がいなくなったと報告しました。日比野はすぐに安田が犯人だと決めつけ、笹岡の葬式に来るはずなので懲らしめようとしました。

安田を見つけると、日比野はいきなり追いかけて馬乗りになり殴り始めました。伊藤は日比野を羽交い締めにして落ち着かせようとしましたが、今度は安田と日比野が口論を始めました。日比野は安田の悪事を指摘し、桜から逃げ回っていたのだろうと言いました。一方、安田は日比野が佳代子に弄ばれているだけのバカだと罵りました。

その時、桜が現れました。安田は青ざめて土下座し、桜に命乞いを始めました。伊藤と日比野はその場を離れましたが、後ろから銃声が聞こえたような気がしました。

伊藤は轟の家を調べるために手紙を書き、静香に急いで渡すよう頼みました。すると、草薙が嬉しそうに百合が戻ってきたと知らせに来ました。百合は詳細を語らず、まずは無事を警察に知らせに行くと言い、伊藤と日比野は轟の家を捜索に向かいました。

しかし、伊藤が思っていたような成果は得られませんでした。次に園山の家へ行くと、警察から戻ったばかりの百合が現れました。百合は、昨日園山の妻の最後を看取るために来ていたと告白しました。園山の妻は5年前に殺されたのではなく、一命は取り留めていましたが寝たきりになっていたため、園山は狂人のふりをして家に誰も近づかせずに過ごしていたのです。

一方、仙台では城山が静香に目をつけて悪巧みをしていました。城山は静香の家を訪れ、嘘をついて家に侵入しました。睡眠薬を飲ませようと企んでいたところ、轟が手紙を届けにやって来ました。轟が伊藤が荻島にいると言うと、静香は城山にどちらが本当のことを言っているのか尋ねました。そこで城山は本性を表し、轟に自分たちを島に連れて行くよう命令しました。

島では、田中が見張り台に登り騒ぎを起こしていました。伊藤は優午から「田中を助けなければならない」と言われていたことを思い出し、田中を説得するために梯子を登りました。田中は優午に頼まれて優午を殺したのだと告白しました。また、優午に頼まれて曽根川を川に呼び出したところ、偶然が重なり曽根川が死んでしまったのだそうです。

城山が荻島に着くと、近くの家に寄っていこうとしました。そこは桜の家であり、城山は桜が大切に埋めた花の種を踏んでしまいました。桜は平然とした顔で城山の股間を撃ち、城山は悶絶し苦しみながら絶命しました。

翌日、伊藤の元を日比野が訪れ、静香が島に来ていると言いました。静香は手紙にあったアルトサックスを持ってきており、伊藤は丘でサックスを吹くように頼みました。伊藤はすべての出来事が繋がり、島に欠けていたものが音楽であることに気づきました。静香のサックスの音色が島に響き渡り、荻島に新しい風が吹き込まれたのです。

伊藤は、この音楽が島に新しい希望をもたらすことを感じながら、静香と共に新しい未来を築いていく決意を固めました。島の謎が少しずつ解け、伊藤は荻島の人々と共に、新たな一歩を踏み出したのでした。

オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)の感想・レビュー

「オーデュボンの祈り」は、伊坂幸太郎さんが描く独特な世界観とキャラクターたちが非常に魅力的な作品です。物語は、主人公の伊藤がコンビニ強盗で捕まり、偶然の事故から逃げ出して孤島・荻島にたどり着くところから始まります。この導入部分だけでも、一気に物語に引き込まれました。

荻島には、普通では考えられないような不思議な住民たちが暮らしています。特に、未来を予知するカカシの優午は非常に印象的です。カカシが話すという設定自体がユニークで、物語にファンタジーの要素を加えています。また、優午が見通す未来には複数の可能性があるという点が、物語に深みを与えています。

物語が進むにつれて、優午が何者かに殺され、島全体が大混乱に陥ります。この事件が物語の大きな転換点となり、伊藤は優午の死の謎を解き明かすために動き始めます。ここでの伊藤の成長や葛藤がリアルに描かれており、読者としても彼の心情に共感することができます。

また、島の住民たちの個性的なキャラクターも魅力の一つです。変わり者の画家・園山や、地面に耳をつけて心臓の音を聞く少女・若葉、冷静かつ厳格な桜など、どのキャラクターも一筋縄ではいかない面白さがあります。彼らとの交流を通じて、伊藤は島の謎に少しずつ近づいていきます。

最終的に、島に欠けていたものが「音楽」であることが判明し、伊藤と静香がそれをもたらすことで物語は解決します。この結末は予想外でありながらも、非常に感動的でした。音楽が持つ力や、島の住民たちの変化が描かれており、読後感も爽やかです。

まとめ:オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)の超あらすじとネタバレ

上記をまとめます。

  • 伊藤がコンビニ強盗で捕まり荻島に逃げ着く
  • 優午という未来を見通すカカシが登場する
  • 優午が「島を出るな」と島民に忠告する
  • 伊藤が島の住民たちと出会い、交流を始める
  • 優午が何者かに殺される
  • 伊藤が優午の死の謎を解明しようとする
  • 島の住民たちがそれぞれ奇妙な特徴を持つ
  • 城山が荻島に現れ、騒動を引き起こす
  • 島の欠けているものが音楽であることが判明する
  • 伊藤と静香が島に音楽をもたらすことで解決する