ガンダム最強パイロットランキングTOP30|公式設定から徹底比較

ガンダムシリーズには、時代や世界観を越えて数多くの名パイロットが登場してきました。初代『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイから、宇宙世紀後期のバナージ・リンクス、『SEED』シリーズのキラ・ヤマトやアスラン・ザラ、『鉄血のオルフェンズ』の三日月・オーガスに至るまで――それぞれが異なる背景と信念を持ち、モビルスーツと共に熾烈な戦場を駆け抜けています。

では、「最強のパイロット」は誰なのか?

本記事では、公式アニメ・劇場版・小説・設定資料をもとに、操縦技能/状況判断力/ニュータイプ・特殊適性/機体適応力/メンタルの強さといった複数の観点から総合評価し、ガンダムシリーズに登場するパイロットたちを厳選してTOP30ランキング形式でご紹介します。

「ガンダム史上、真に強いパイロットとは誰か?」という問いに対し、一次資料に基づいた客観性のある評価で迫ります。

あなたの“推しパイロット”はランクインしているのか? ランキングとともに、それぞれのパイロットが放った名シーンや名言、機体との関係性にも注目しながら読み進めてください。

パイロット能力ランキング TOP30

 公式映像・公式小説・設定資料で “確認できる出来事” だけを根拠に、「操縦技能」「状況把握」「戦術判断」「NT/特殊適性」「機体適応」「メンタル耐久」を評価基準としました。

30位|ハサウェイ・ノア

  • Ξガンダム搭乗。
  • MSとしては最大級のサイズと機能(Ξガンダム)を実戦投入当日から運用可能。
  • 予告なく発動するミノフスキーフライトを制御し、3次元戦域を確保。
  • ペーネロペーとの連戦で主導権を握る。

29位|ヨナ・バシュタ

  • ナラティブガンダム、ユニコーンガンダム3号機フェネクス搭乗。
  • 非ニュータイプ・非強化人間ながらC装備・フェネクス含むNT機を自我崩壊せず操縦。
  • サイコフレーム干渉下での精神安定・目標達成。
  • ゾルタン戦では機体差をカバーし善戦。

28位|リディ・マーセナス

  • デルタプラス、バンシィ・ノルン搭乗。
  • ユニコーンと同型機バンシィのNT-Dを発動させつつ、自我を保ち制御に成功。
  • 終盤ではバンシィでユニコーンと互角の攻防を展開し、ラプラス紛争の終結に貢献。
  • 精神的成長が技量を追い上げた典型例。

27位|ベルリ・ゼナム

  • G-セルフ搭乗。
  • G-セルフという全環境対応型の超高性能機体を、各モードで短時間習熟し実戦投入する“機体適応性の怪物”。
  • また、高G空間戦・複数目標戦・指揮支援も同時にこなす能力も評価。

26位|ジュリエッタ・ジュリス

  • レギンレイズ・ジュリア搭乗。
  • 『鉄血のオルフェンズ』終盤で、ガンダム2機との戦闘中に重傷・損壊状態ながらも戦闘を継続し勝利。
  • 阿頼耶識非搭載パイロットの中では突出した実力者であり、極限状況でも冷静に対処する胆力が強み。

25位|アナベル・ガトー

  • ガンダム試作2号機、ノイエ・ジール搭乗。
  • 「ソロモンの悪夢」と呼ばれる由来となった核攻撃をGP-02Aで完遂。
  • 後半では大型MAノイエ・ジールを操り、高機動格闘・ビーム兵器を巧みに使い分ける。
  • 騎士道精神と操縦技術の融合による重厚な存在感が光る。

24位|ギム・ギンガナム

  • ターンX搭乗。
  • ∀の月光蝶と拮抗する戦力を持つターンXを操り、分離型攻撃・ビーム攻撃・Iフィールド防御を同時制御。
  • 感情の振れ幅が大きいが、戦場では常に主導権を握り続け、∀と対等の近接戦闘を展開した“月の武神”。

23位|三日月・オーガス

  • ガンダム・バルバトスルプスレクス搭乗。
  • 阿頼耶識Lv.3により四肢不随でも高精度制御を継続。
  • バルバトスの複数形態を短期間で乗りこなし、最終局面ではヴィダールを撃破。
  • 肉体限界・仲間の死・敗戦が重なる中でも集中力を切らさず、最期まで正確な戦闘を展開。

22位|ロラン・セアック

  • ∀ガンダム搭乗。
  • ∀ガンダムに搭載された“月光蝶”という極大兵器を、感情と信念を持って制御し被害を最小限に抑えた唯一のパイロット。
  • 高出力機体を操る技量に加え、争いを避けるための理性と行動力が両立している。

21位|キンケドゥ・ナウ

  • ガンダムF91、クロスボーンガンダムX1改搭乗。
  • “質量を持った残像”という高速機動による錯覚技術を発動。
  • F91の出力と制御難度を克服し、クロスボーン戦役でも海賊部隊のリーダーとして複数戦域で活躍。
  • シーブック時代から続く精神的成熟も高評価。

20位|トビア・アロナクス

  • クロスボーン・ガンダムX1、クロスボーン・ガンダムX3、クロスボーン・ガンダムX1フルクロス搭乗。
  • 宇宙海賊クロスボーン・バンガードの若き主力パイロット。
  • X-1からX-3、フルクロスまで多様な機体を即応で乗り換え、木星帝国の旗艦へ単機突入して制圧する活躍を見せる。
  • 実戦経験の蓄積と咄嗟の判断力に加え、精神的な強さもトップクラス。

19位|ゼクス・マーキス

  • エピオン、トールギスⅢ搭乗。
  • “ゼクス”と“ミリアルド”という二面性を持ちながら、戦闘では極限まで自らを追い込みトールギスの高Gに順応。
  • エピオンではヒイロと互角に剣戟を繰り広げ、個人戦での実力の高さを証明した。

18位|シン・アスカ

  • デスティニーガンダム、イモータルジャスティスガンダム搭乗。
  • 高機動・高火力のデスティニーで複数のエース級パイロットを撃破。
  • 背後からの攻撃にも対応できるセンサー適応能力と強靭な反射神経を備える。
  • 精神的には未熟さも見せるが、瞬発力と操縦技術だけならキラをも凌駕する場面がある。

17位|グラハム・エーカー

  • ユニオンフラッグ、マスラオ、スサノオ、ブレイブ搭乗。
  • 旧式ユニオンフラッグでガンダムに肉薄した唯一の存在。
  • 高Gを伴う旋回格闘機動など、常人には不可能な機動を精神力で乗りこなす“武士道の男”。
  • ブレイブ指揮官用試験機ではELS迎撃にも参加し、イノベイドすら翻弄した。

16位|ヒイロ・ユイ

  • ウイングガンダム、ウイングガンダムゼロ搭乗。
  • ゼロシステムによって提示される未来予測情報を冷静に受け止め、自己崩壊せず活用できる希少な存在。
  • 任務遂行のために自爆を選びながらも即時復帰を果たすなど、精神力・戦術判断ともに極限。
  • ウイングゼロの火力・速度を完全に使いこなす実戦型の天才。

15位|フル・フロンタル

  • シナンジュ、ネオ・ジオング搭乗。
  • シナンジュ、ネオ・ジオングという“完成されたサイコミュ機体”を最大限活かした操縦技量。
  • バナージとリディのNT適性と対等に交戦した精神干渉の応酬能力。
  • 圧倒的な戦術構築と対多数での持久戦展開。高いサイコフレーム理解と共鳴利用能力を備える。

14位|リボンズ・アルマーク

  • 0ガンダム、リボーンズガンダム搭乗。
  • Vedaと直結したイノベイドであり、戦域俯瞰とリアルタイム戦況制御を両立する唯一の存在。
  • 砲撃・近接の二形態を即時切り替え、ファングによる全周囲攻撃も精密に制御。
  • 人間としての限界を超えた“管理者型エース”。

13位|パプテマス・シロッコ

  • メッサーラ、ジ・O搭乗。
  • 強化人間の設計・指導を行うMS開発者であり、同時に複数の強化人間を遠隔操縦しながら、自機のオールレンジ攻撃を制御するマルチタスクの天才。
  • ジ・Oでは巨体ながら俊敏な近接戦を披露し、Ζガンダムを苦しめた。

12位|アスラン・ザラ

  • イージスガンダム、ジャスティスガンダム、インフィニットジャスティスガンダム搭乗。
  • イージス・ジャスティス・∞ジャスティスなど多機能MSをいずれも乗りこなし、ミーティア連結型での複数戦域同時攻撃も実現。
  • 『SEED DESTINY』ではSEED覚醒状態でキラのストフリと互角に戦い、戦場における柔軟性と機体適応力を証明した。

11位|ハマーン・カーン

  • キュベレイ搭乗。
  • アクシズの指導者として政治・軍事の両面で活躍し、戦場ではキュベレイを駆って12基のファンネルを自在に操る。
  • 高いニュータイプ感応力と冷静な判断力が融合した戦闘スタイルで、エゥーゴ・ティターンズを一時押し返した。

10位|東方不敗マスター・アジア

  • マスターガンダム搭乗。
  • ドモンの師匠にして流派東方不敗の創始者。老齢でありながら、生身でMSを破壊し、複数のガンダムファイターを圧倒する戦闘力を持つ。
  • 武術・思想・大局観のすべてにおいてシリーズでも屈指の完成度を誇る。

9位|ドモン・カッシュ

  • シャイニングガンダム、ゴッドガンダム搭乗。
  • Gガンダム世界大会を制した“キング・オブ・ハート”。MSと生身の格闘技を完全に融合し、明鏡止水の境地に達した際にはデビルガンダムを撃破。
  • 流派東方不敗を受け継ぎつつ、内面の葛藤を乗り越えた“精神的強さ”も評価に値する。

    8位|バナージ・リンクス

    • ユニコーンガンダム、フルアーマー・ユニコーンガンダム搭乗。
    • 特殊兵器ユニコーンのNT-Dを暴走させず自力で制御し、ラプラス事変ではサイコフレーム共鳴を引き起こす。
    • コロニーレーザーの落下阻止や、フル・フロンタルとの一騎打ちなど数々の極限状況で真価を発揮。他者の感情と機体の力を同調させた操縦は唯一無二。

    7位|シャア・アズナブル

    • ジオング、百式、サザビー搭乗。
    • “赤い彗星”の異名を持つジオン公国最強のエース。
    • ザクⅡでの「ルウム戦役五隻落とし」や、サザビーでのフィン・ファンネル回避など、生粋の操縦技術と戦略眼を併せ持つ存在。
    • カリスマ性と実戦経験で長年にわたって戦場を牽引した。

    6位|ジュドー・アーシタ

    • Ζガンダム、ΖΖガンダム搭乗。
    • Ζガンダムの後継機ΖΖを乗りこなす少年パイロット。
    • ハイ・メガ粒子砲をコロニー外壁で反射させて間接狙撃を成功させるなど、戦況に応じた柔軟な発想と瞬発力に長ける。
    • 地球降下後もΖΖの高出力を制御し続け、戦術的にも精神的にも成長を遂げた。

    5位|刹那・F・セイエイ

    • ガンダムエクシア、ダブルオーライザー、ダブルオークアンタ搭乗。
    • 量子化による被弾無効化、ELSとの対話による戦争終結など、ガンダムの概念そのものを超えた存在へと到達。
    • 高G機動、実体剣制御、ファング回避などあらゆる局面で“戦場の最適解”を導く。
    • 後期は“ガンダムそのもの”と呼ばれる進化を遂げた。

    4位|カミーユ・ビダン

    • ガンダムMk-Ⅱ、Ζガンダム搭乗。
    • Ζガンダムの可変機動を短期間でマスターし、グリプス戦役を戦い抜く。
    • 終盤ではシロッコの精神干渉すら押し返す“ニュータイプの臨界”に達し、戦局を変える活躍を見せた。
    • 生身での精神共振力も最上位。

    3位|キラ・ヤマト

    • ストライクガンダム、フリーダムガンダム、ストライクフリーダムガンダム、ライジングフリーダムガンダム搭乗。
    • 天性の反応速度と技術力を持ち、OSの書き換えで機体性能を最大限引き出す。
    • フリーダム/ストフリでは同時多目標への“非殺傷”無力化を実現し、戦闘を終結させる。
    • NTではないが、AI的知性と機体制御能力が突出。

    2位|ウッソ・エヴィン

    • Vガンダム、V2アサルトバスターガンダム搭乗。
    • 13歳でV2ガンダムの三段変形・光の翼を操る天才少年。
    • ザンスカール帝国の主力艦を単機で撃沈する描写も。NT適性が極めて高く、味方との連携や未来予知的な反応も可能。
    • 年齢を超えた技量と精神耐性が光る。

    1位|アムロ・レイ

    • ガンダム、ディジェ、リ・ガズィ、νガンダム、Hi-νガンダム搭乗。
    • 一年戦争でエース級最多の戦果を挙げたガンダムの象徴的存在。
    • 初搭乗から数戦でMS戦をマスターし、ジオングのオールレンジ攻撃を打破。
    • さらに『逆襲のシャア』ではνガンダムのサイコフレーム共鳴により、地球に落下しかけたアクシズの軌道を変えた。
    • 操縦技術・反応速度・戦術判断・NT適性すべてが最高峰。

    よくある質問(FAQ)

    Q1. ニュータイプとそれ以外のパイロットはどう比較しているの?

    A. 本ランキングでは、ニュータイプ特有の感応力(例:オールレンジ攻撃、共鳴現象)を1つの評価軸として加点していますが、それだけで順位が決まることはありません。操縦技能、戦術判断、機体適応力、メンタル耐久力など複数の観点を総合して判断しており、ニュータイプでなくても実戦能力が突出しているパイロット(例:ヤザン・ゲーブル、アリー・アル・サーシェス)も高く評価しています。

    Q2. 阿頼耶識やゼロシステムといった特殊システムをどう扱っているの?

    A. 操縦補助システムは「使いこなせるかどうか」を重視しています。ゼロシステム(『ガンダムW』)や阿頼耶識(『鉄血のオルフェンズ』)は高リスクかつ高効率のインターフェースであり、精神的・肉体的に適応できたパイロット(ヒイロ、ジュリエッタ、三日月など)を高く評価しています。単に装備しているだけでは評価対象になりません。

    Q3. “強い”の基準は何?撃墜数ではないの?

    A. 撃墜数や戦果も参考にしますが、アニメ・映画・小説などの描写に基づいた実戦での「質」を優先しています。具体的には以下のような観点を評価指標としています:

    • 単機で多数を相手に勝利した戦闘の有無

    • 高難度の機体を短時間で使いこなした経験

    • 心理的極限状態での判断力

    • サイコミュや分離ビットなど複雑装備の制御能力

    • 敵味方問わず、戦況そのものに影響を与えた行動

    Q4. 水星の魔女のキャラ(スレッタ・マーキュリーなど)はなぜ入っていない?

    A. 水星の魔女は作品としての完成度は高いものの、現時点では戦術的/操縦的に極限まで到達したキャラが不在と判断したため、TOP30には含めていません。エアリアルの性能やGUNDフォーマットの特異性を考慮しても、他シリーズのパイロット(アムロ、ウッソ、キラ等)と比較して明確に優位とは言い難く、別カテゴリでの再評価の余地があります。

    Q5. 自分の好きなパイロットが入っていないのはなぜ?

    A. 本記事はできる限り客観的な基準でランキング化していますが、パイロットの「好き嫌い」や「共感度」と「実戦での強さ」は必ずしも一致しません。

    まとめ:真に「強い」とはどういうことか

    ガンダムシリーズの歴史を振り返ると、「強さ」という言葉は一様ではありません。

    アムロ・レイやキラ・ヤマトのように、高精度の操縦と戦略的思考で多数の敵を制圧する“技術的な強さ”もあれば、バナージ・リンクスやロラン・セアックのように、暴走する機体や兵器の力を受け止め“人を守る選択”をした精神的な強さもあります。また、ドモン・カッシュやヒイロ・ユイのように、自らの信念と命を賭して任務を遂行する覚悟の強さも、戦場では等しく重要です。

    本ランキングでは、単なる撃墜数や火力ではなく、「そのパイロットがどのような状況で、どんな判断をし、何を成し遂げたか」という行動の質と意志の力を重視しました。真に「強い」とは、機体の性能だけに頼らず、極限状況の中でも“誰かを守るために戦い続けられる”こと。そして、自分の信じたものを貫く意志を失わないこと。

    ガンダムという物語が描く「強さ」は、今日もなお、私たちに問いかけてきます。