「寝ても覚めても（映画）」の超あらすじ（ネタバレあり）

映画『寝ても覚めても』のあらすじを詳しく紹介します。

物語は、主人公・朝子と、彼女が出会う2人の男性、麦と亮平の間で揺れ動く恋模様を描いています。朝子は突然いなくなった麦の面影を追い続けますが、新しい生活の中で亮平と出会い、次第に彼に惹かれていきます。しかし、運命的な再会によって麦との過去が再び朝子の前に現れます。彼女が最終的にどのような決断を下すのかが見どころです。

「寝ても覚めても（映画）」の超あらすじ（ネタバレあり）

第1章: 麦と朝子の燃えるような恋

麦と朝子は、出会ってすぐに深く恋に落ちます。お互いの気持ちが強く、友人の岡崎や春代もその恋に驚くほどでした。岡崎は麦の部屋を貸しており、朝子の親友である春代も含めた4人で親しくなります。しかし、春代は麦の内面に不安を感じ、朝子に注意を促します。それでも、朝子は麦への愛情を止められず、二人はますます近づきます。

ある日、朝子と麦はバイクで旅行に出かけ、事故に遭いますが、それすらも二人の絆を強める出来事となります。二人はその後も恋に夢中で、麦の家に朝子が泊まるようになります。しかし、朝目が覚めると麦の姿は消え、朝子は不安を抱きます。岡崎は、麦がしばしば姿を消すことがあると説明しますが、朝子は心の中で不安を感じ始めます。

半年後、麦が靴を買いに出かけたまま戻らなくなります。麦が帰らないことで朝子の心は揺れ動き、彼への信頼が揺らぎます。麦はいつも「必ず戻ってくる」と約束していましたが、その約束が守られないまま時間が経過してしまいます。

第2章: 麦にそっくりな亮平との出会い

麦がいなくなった後、朝子は大阪から東京に引っ越し、新しい生活を始めます。カフェで働いていた朝子は、ある日、コーヒーの配達中に亮平という男性と出会います。亮平は麦にそっくりで、朝子は驚きますが、彼は麦ではなく、亮平と名乗ります。この奇妙な出会いに戸惑いながらも、亮平に対して徐々に惹かれていく朝子。

その後、亮平は朝子の態度に興味を持ち、距離を縮めていきます。朝子とルームシェアをしている友人のマヤや亮平の同僚である耕介とも交流が深まり、4人で仲良くなります。亮平は朝子に好意を持ち始め、ついに「俺のことをちゃんと見てほしい」と告白します。朝子も亮平に引かれ、二人の関係が発展していきます。

しかし、朝子は過去の麦の存在を完全には忘れることができず、亮平との恋が順調に進んでいるように見えても、心の中には葛藤が残ります。亮平に対しても一時的に距離を置こうとする朝子ですが、亮平の真摯な気持ちに徐々に応えていきます。

第3章: 亮平との幸せな日々とプロポーズ

亮平と朝子は、付き合い始めてから5年が経過します。二人は同棲生活を送り、亮平の仕事も順調です。耕介とマヤも結婚し、幸せな日々を送っていました。亮平と朝子の関係も深まり、亮平は朝子にプロポーズします。「一緒に大阪に来てくれないか」と亮平は提案し、朝子はその言葉に喜びます。

しかし、朝子は亮平に対して過去の麦との関係を正直に話そうと考えます。亮平は、朝子が麦に似ていることを最初に気にかけたことも理解しており、「あいつに似ていたおかげで、朝子と付き合えた」と軽い冗談を交えながら受け入れます。朝子は、その寛容な態度に感謝し、亮平との結婚を決意します。

亮平と朝子は、2人で新しい生活を始めるために大阪への引っ越しを計画します。新居を探し、結婚の準備も順調に進んでいき、二人の未来は明るく見えていました。しかし、朝子の心の中には、麦との過去が完全には消えていないことがわかります。

第4章: 麦との再会と亮平への帰還

亮平との結婚準備が進む中、朝子の前に突然麦が現れます。朝子は驚きと動揺を隠せませんが、彼の出現によって心が揺さぶられます。レストランで友人たちと食事をしていた朝子は、突如麦に会い、そのまま彼と一緒に店を出てしまいます。亮平が追いかけますが、朝子は振り切って麦とタクシーに乗り込みます。

麦との再会は、朝子にとって再び心を乱す出来事でした。麦と朝子は、車で北へ逃げるように旅をしますが、朝子は次第に亮平への愛情に気付きます。「麦は亮平ではない」と感じ、最終的に亮平の元へ戻る決断をします。麦との過去の思い出は大切ですが、今の自分にとって最も大事なのは亮平だと自覚します。

朝子が大阪に戻った時、亮平は激怒していました。猫を捨てたと言い放つ亮平ですが、実際には捨てていませんでした。朝子は亮平に謝罪し、「許されなくても、あなたと生きていきたい」と訴えます。亮平は心の中でまだ怒りを抱えていますが、最終的に朝子を許し、2人は再び一緒に歩んでいく決意をします。

「寝ても覚めても（映画）」の感想・レビュー

映画『寝ても覚めても』は、恋愛の複雑さや感情の揺れ動きを見事に描いた作品です。特に、主人公の朝子が、麦と亮平という2人の男性の間で揺れ動く姿がとても印象的でした。麦との燃えるような恋愛が始まり、その激しさにすっかり飲み込まれていく朝子の姿は、若さゆえの情熱を感じさせます。彼女が麦の突然の失踪に対して抱く不安や戸惑いは、恋愛の儚さを象徴しているかのようです。麦が去ってしまった後も、朝子の心にはその影が残り続けるところが、リアルな感情の描写だと感じました。

物語が進む中で、亮平という麦にそっくりな男性と出会う朝子。麦の姿を重ねつつも、亮平に徐々に惹かれていく姿は、過去の恋と向き合いながらも新しい恋を模索する人間の心の葛藤をよく表しています。亮平が朝子に対して真摯に想いを伝えるシーンでは、彼の優しさと誠実さが強く感じられ、朝子もまた、亮平との関係に前向きに進んでいく様子が感動的でした。亮平が朝子にプロポーズする場面は、2人の愛が深まっていく過程を象徴しており、非常に温かい気持ちになりました。

しかし、その幸せな日々の中で、再び麦が朝子の前に現れる場面は、物語の大きな転換点でした。突然の再会に動揺する朝子が、亮平との未来か、麦との過去か、どちらを選ぶべきか葛藤する姿には共感しました。亮平への気持ちがあっても、麦との激しい恋愛の記憶がよみがえり、心が揺れ動く朝子の姿は非常にリアルです。ここで描かれる人間関係の複雑さや、どちらを選んでも正解がない状況は、見ていて胸が締めつけられるようでした。

朝子が最終的に麦ではなく亮平を選ぶ決断は、彼女が過去の自分を乗り越えて前に進む決意を感じさせます。麦との再会がどれほど強烈であっても、朝子が「麦は亮平ではない」と悟り、亮平のもとに帰る場面は、成長した彼女の姿を感じました。亮平が怒りを抱きながらも、最終的に朝子を受け入れるシーンでは、彼の深い愛情を感じ取ることができ、非常に感動しました。

『寝ても覚めても』は、恋愛の苦しさと喜び、そして自分自身との向き合い方を問いかける作品だと思いました。朝子、麦、亮平のそれぞれの感情の動きが繊細に描かれており、どのキャラクターにも感情移入しやすい点が素晴らしいです。最後に朝子が亮平と再び歩み始める決意をするところは、見る者に希望を感じさせ、強い印象を残しました。

まとめ：「寝ても覚めても（映画）」の超あらすじ（ネタバレあり）

上記をまとめます。

• 麦と朝子が出会い、恋に落ちる
• 麦が突然消え、朝子が不安になる
• 亮平と朝子が出会い、恋が始まる
• 朝子が亮平との恋に戸惑いながら進展する
• 亮平が朝子にプロポーズする
• 麦が再び現れ、朝子が心を揺さぶられる
• 朝子と麦が逃避行を始める
• 朝子が最終的に亮平を選ぶ決断をする
• 亮平が朝子を最終的に許す
• 朝子と亮平が再び共に歩むことを決意する