『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、炭治郎たちが無限列車での任務に挑む物語です。彼らが遭遇する鬼・魘夢との戦いや、煉獄杏寿郎と猗窩座の激闘を描きます。無限列車の中で見せられる幸せな夢と戦う炭治郎の姿、そして彼の成長を通して友情や家族の絆が描かれます。
また、煉獄の生き様や信念、彼が炭治郎たちに遺した言葉もこの物語の大きな見どころです。彼の戦いぶりと強い意志は、観る者の心を大きく揺さぶります。
このあらすじ記事では、映画の見どころや重要な展開を詳しく解説しています。炭治郎たちの活躍や感動のシーンを追体験できる内容となっています。
- 無限列車での炭治郎たちの任務内容
- 魘夢の血鬼術と戦いの様子
- 煉獄杏寿郎と猗窩座の激しい戦い
- 煉獄の生き様と彼の信念
- 炭治郎たちの感動的な別れと決意
「鬼滅の刃 無限列車編」の超あらすじ(ネタバレあり)
第1章:無限列車への旅立ちと幸せな夢
炭治郎、善逸、伊之助の3人は、鬼殺隊の任務のため無限列車に乗り込みます。蒸気機関車に初めて乗るため、伊之助は興奮し、善逸がそれをなだめる場面も見られます。その中で炭治郎は炎柱である煉獄杏寿郎と出会います。煉獄は大量の弁当を美味しそうに食べ、「うまい!うまい!」と連呼します。その堂々とした様子と温かな雰囲気に、炭治郎たちはすっかり魅了されます。
しかし、車掌が切符を切った瞬間、無限列車の中は暗闇に包まれ、鬼の住処に変わってしまいます。突然現れた鬼を煉獄は瞬く間に倒してしまい、その圧倒的な強さに炭治郎たちは煉獄にますます尊敬の念を抱きます。しかし、この出来事は煉獄が見ている夢の中のものでした。血鬼術の力によって、切符を切られた鬼殺隊のメンバー全員が眠りに落ちていたのです。
夢を操る鬼である魘夢の術は強大で、煉獄も含め全員が幸せな夢の中で眠り続けています。炭治郎は、亡くした家族と一緒に平凡な生活を送る夢を見ており、それは彼が心から望むものでした。しかしその夢は、かなうことのない幻であり、幸福の裏に潜む悲しみを感じさせます。
第2章:幸福な夢との決別と魘夢との戦い
夢の中で炭治郎は、家族との穏やかな時間を楽しんでいました。しかし、その幸せな時間は、夢の中の自分に「起きろ、戦え!」と促されることで終わりを迎えます。家族の涙ながらの引き止めを振り切り、炭治郎は現実に戻ることを決意します。そして、自分の首を切ることで現実世界へと戻ることに成功しました。
現実に戻った炭治郎は、魘夢と直接対峙します。しかし、首を切っても魘夢は消えません。夢の中にいる間に魘夢は無限列車と融合し、乗客全員を自分の体内に取り込んでいたのです。炭治郎は、次々と覚醒する善逸や伊之助と共に、乗客を守りながら魘夢の首の位置を探します。
炭治郎と伊之助がついに魘夢の首の位置を見つけ出したものの、魘夢は炭治郎にさらなる悪夢を見せます。今度は、家族に責められるという残酷な夢でしたが、炭治郎はその夢に屈せず怒りを燃やします。「家族を侮辱された」という炭治郎の怒りは力となり、ついに魘夢の首を断ち切ることに成功します。
第3章:煉獄と猗窩座の激突
魘夢を倒しほっとしたのもつかの間、傷ついた炭治郎の前に、新たな鬼が現れます。その鬼の名は猗窩座で、魘夢以上の力を持つ上弦の参でした。猗窩座は突然煉獄に「鬼になれ」と勧誘を始めます。永遠の命を持つ鬼ならば、鍛錬を続けて最強の力を手に入れられると説得する猗窩座。しかし煉獄は、「人間は老いることも死ぬことも含めて美しい」と断固拒否し、猗窩座と激しく戦います。
壮絶な戦いが繰り広げられる中、傷ついた炭治郎と伊之助は煉獄を助けることができません。ただ無謀に助けに入っても足手まといになるだけだと理解しているからです。それでも煉獄は、亡き母の「強く生まれた者は弱き者を助ける」という言葉を胸に戦い続けます。そして最後の力を振り絞り猗窩座に一撃を加え、相打ちの状態に持ち込みます。
第4章:煉獄の死と炭治郎たちの誓い
互いに動けなくなった煉獄と猗窩座に夜明けが迫り、陽に当たると消滅してしまう猗窩座は、最後の力を振り絞りその場から逃げ出します。炭治郎は「逃げるな!」と叫んで追いかけますが、その言葉は煉獄の死を受け入れたくない自分自身への言葉でもありました。
致命傷を負った煉獄は、炭治郎に「胸を張って生きろ」と言葉を残します。それは煉獄の優しさと強さが込められた言葉で、成すすべなく見ているしかなかった炭治郎たちを救うものでした。煉獄の目には、最期に母の姿が映ります。母は優しい笑顔で「立派にできましたよ」と伝え、煉獄は満面の笑みを浮かべて息を引き取ります。
炭治郎たちは、すべての乗客を守り抜いた煉獄の強さと優しさに涙を流します。そして、煉獄の遺した言葉を胸に、彼らは共に強くなることを誓うのです。
「鬼滅の刃 無限列車編」の感想・レビュー
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、感動と迫力が詰まった作品です。物語は、炭治郎たちが無限列車での任務に挑むところから始まります。初めての蒸気機関車に興奮する伊之助、冷静な善逸、そして堂々たる風格の煉獄杏寿郎が登場し、彼らの軽妙なやりとりからスタートします。しかし、笑顔の中にも哀しさがあり、物語が始まってすぐに切ない展開に引き込まれます。
炭治郎が夢の中で見せられた、家族との幸せな日々は、彼の心の傷を浮き彫りにします。魘夢の血鬼術による夢と現実の攻防は、観る者をハラハラさせるだけでなく、炭治郎の強さと決意が感じられます。特に家族への愛と守りたいという思いが、彼の戦う原動力となり、観る者の心を強く動かします。
煉獄杏寿郎と猗窩座の戦いは、まさにクライマックスです。煉獄の圧倒的な力と信念、そして猗窩座の鬼としての強さと執拗な勧誘は、見ごたえがあります。煉獄が「人間の美しさ」を信じ、猗窩座に屈しない姿は非常に魅力的であり、彼の生き様がしっかりと描かれています。
煉獄の最期の言葉は心に深く響きます。炭治郎に「胸を張って生きろ」と伝えるその強さと優しさは、彼自身が守り抜いたものへの誇りと仲間への思いやりが詰まっています。最後に母親の姿を見た煉獄の笑顔と、その静かな最期は涙を誘う場面です。
本作は、仲間との絆、家族への思い、そして煉獄杏寿郎という人物の生き様と死に様が見事に描かれた作品です。彼の残した言葉を胸に、炭治郎たちがどのように成長していくのか、続く物語がますます楽しみになる感動の作品です。
まとめ:「鬼滅の刃 無限列車編」の超あらすじ(ネタバレあり)
上記をまとめます。
- 炭治郎たちは無限列車の任務で煉獄杏寿郎と合流
- 煉獄の食事シーンで隊員たちの絆が深まる
- 車掌の切符切りで夢の中に閉じ込められる
- 魘夢の血鬼術によって幸福な夢を見せられる
- 炭治郎は夢から抜け出し魘夢と対決
- 魘夢は無限列車と融合し、首の位置を隠す
- 煉獄と上弦の参・猗窩座との激しい戦い
- 煉獄の信念と母親からの教えが描かれる
- 煉獄の最後の言葉で炭治郎たちが強く生きる決意
- 猗窩座は夜明けを迎え逃亡、煉獄は息を引き取る