1 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 0:41:07.17 ID:OPkAnKAN0
長文すまん。分割で投下する。
中学の頃、田舎で荒れてた時の話。フェイクあり。特定や凸はやめろ。
俺は世間知らずで、毎日友だちとバカやって荒れた生活送ってた。
特に仲良かったのがAとB。
俺とAは家族からほぼ見放されてたんだけど、Bだけは母ちゃんにまだ可愛がられてた。厳しいけど、なんだかんだBのために尽くすタイプ。
で、中3のある日。Bが母ちゃんとガチ喧嘩。
内容は語らんけど、Bが母ちゃんを精神的に追い詰めたらしい。
母ちゃん、服も髪も乱れて、床を見て“死んだ魚の目”。
そこに父ちゃん帰宅。状況を一瞬で察して、Bを一切見ずに母ちゃんへ。抱きしめて言ったらしい。
「お前は、ここまで人を踏みにじれる人間になっちまったんだな。母さんがどれだけお前を想ってるか、なんで分からないんだ」
Bは反抗期MAX。
「うるせえ!てめえぶっ飛ばしてやろうか?あ?」
(当時の俺ら:語彙が全員ヤンキー漫画)
2 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:41:55.1 ID:KUSAwww99
死んだ魚の目で草
3 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:42:11 ID:OYA_STR0
父ちゃんの胆力がラスボス
4 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 0:42:33.02 ID:derA1111
中学生「ぶっ飛ばす」←飛ばない
父親「……」←怖い
5 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:42:59.44 ID:ROMru sage
ここから説教長くなるやつ?
6 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:43:18.2 ID:MeTa0
5 いや説教じゃなくてイベント発生するタイプの親父
7 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 00:44:01.03 ID:OPkAnKAN0
父ちゃん、Bの暴言に反応しないで淡々と続けた。
「お前、自分には怖いものなんて何もないと、そう思っていないか」
B「ねえよ。あるなら見せてもらいてえもんだな」
父ちゃんは少し沈黙してから言った。
「先に言っておく。俺がこれを話すのは、お前が死んでも構わんと覚悟した証拠だ。父としてじゃない、一人の人間として話す」
Bも気迫を感じたっぽいが引けなくなってる。
「いいよ、話せよ」
父ちゃん「森の中で立入禁止になってる区域があるのを知ってるな。あそこへ行って中に入って奥へ進め。理由は行けば分かる。そこで今みたいに暴れてみろ。できるもんならな」
それ言って父ちゃんは母ちゃん連れて2階へ。終了。
Bは家を飛び出して、待ち合わせしてた俺とAと合流。で話を聞いた。
A「お前の親父がそこまで言うの相当だな」
俺「噂だとカルトのアジトとか言われてるやつだろ。捕まったら洗脳とか…」
B「ハッタリだ。行くに決まってんだろ」
俺とAも興味本位でついていくことになった。
8 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:44:38.12 ID:sOReOR
それ俺の親父かも
9 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 0:44:49.88 ID:aLL0
8 ちげえわwww
10 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:45:11.77 ID:DeRb2222
「怖いもの見せる」系の父親、全国に配置されすぎ問題
11 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:45:39.24 ID:KARuTo
田舎のカルト=誰も知らないだけの神社(8割)
12 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:46:00 ID:ZANGE
残り2割がガチでヤバいので結局近づくな
13 :風吹けば名無し (ワッチョイW 3f-1KkQ) :200X/07/xx(月) 00:47:20.10 ID:OPkAnKAN0
森ってのは、山のふもとに生い茂ってる樹海っぽい原生林。山自体は普通に入れる。森も入口は普通。
でも奥に行くと立入禁止区域がある。
そこが異様で、2m近い柵。有刺鉄線。紙垂みたいな白い紙が絡んで、大小の鈴が無数にぶら下がってる。柵の形もいびつで、近づきがたい雰囲気。
俺、一回だけ特定の日に、巫女っぽい人らが森の入口に集まってるの見たことある。その日は立入制限で何してるか分からん。住民の噂は「宗教施設」とか「何か祀ってる」って感じ。
で、その日。道具用意してたら深夜1時過ぎ。
懐中電灯と工具少々。あと、なぜか地下足袋。
「軽い」「滑らない」「最強」って謎理論。今思うと完全に“儀式参加者”。
14 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:47:44.1 ID:JIKATABI
地下足袋wwwwwwww
15 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:48:01.34 ID:derC3333
地下足袋履いた時点でお前ら側(管理側)だろ
16 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:48:22.17 ID:BRAND
メーカーどこ?
17 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 00:48:37.03 ID:OPkAnKAN0
16 ホムセン(強さ:雑)
18 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:48:59.08 ID:KOWAi
ホムセンで買える儀式装備が一番怖い
19 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:49:21.12 ID:DeRaIL
地下足袋派vs長靴派vsスニーカー派、開戦?
20 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:49:42.70 ID:MOD000
19 テンプレ嫁(なお読まれない)
21 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 00:51:30.44 ID:OPkAnKAN0
森に入って5分くらいで変なことが起きた。
遠くから音がする。落ち葉を引きずる「ズ…ズ…」と、小枝踏む「パキッ…パキッ…」。
最初に気づいたのはB。
B「おい、なんか聞こえねぇか?」
A「鹿だろ(即答)」
俺「熊なら終わるな(軽口)」
距離遠いし最初は怖くなかった。森だし動物くらい居るだろって。
でもそのまま進んで20分くらいでBが急に言う。
B「A、お前だけちょっと前歩いてみろ」
A「は?なんで」
B「いいから!」
Aが前へ→戻る。B、腕組んで考え込む。
俺とA「説明しろ」
B「静かにして聞け」
今度はBが同じことをする。前へ→戻る。
2回3回やって、ようやく俺ら気づいた。
遠くの音が、俺らの動きに合わせてる。
歩くと音も動く。止まると音も止まる。
距離はずっと一定。近づかないし離れない。
“様子を伺う”みたいで気味が悪い。
こっちは懐中電灯で位置バレバレ。相手は光なし。
なのに距離一定で追従。何やってんだよって話。
B「ふざけんな…誰か尾行してんのかも」
A「でも近づいてくる気配ないよな。ずっと同じ距離」
俺「監視…?」
正体探るのは危険って判断で、警戒しつつ進んだ。
22 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:52:08.12 ID:DEER00
鹿「冤罪やめろ」
23 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:52:24.90 ID:BEAR
熊「一定距離とか甘え。即、終わらせる」
24 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:52:41.77 ID:ASmr
一定距離追従ASMR(森ver)←需要ありそうで嫌
25 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:53:03.55 ID:GiOn888
「ズ…ズ…」引きずり
「パキ…」枝
「……」終わり
以上
26 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:53:21.1 ID:MOD000
25 情報薄すぎて草
27 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:53:40.22 ID:TOKUTEI
県どこ?森の名前は?入口の神社は?
28 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:53:53.90 ID:jImOtO
27 やめろ(ガチ)
29 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 00:56:10.44 ID:OPkAnKAN0
しばらく進んで柵が見えてきた。
音のことが吹っ飛ぶくらい、柵がヤバい。
2mの柵、金網、有刺鉄線、紙垂みたいな白い紙、鈴じゃらじゃら。形もいびつ。普通の立入禁止じゃない。
A「これ壊して奥行けってのか?誰が見ても普通じゃねえ」
B「うるせえ!こんなんでビビってんじゃねえ!」
Bが工具で壊そうとする。柵が揺れて鈴が一斉に鳴る。
チリンチリンチリンチリン!!!!
でも頑丈すぎて壊れない。俺とAも手伝ったが歯が立たない。
結局よじ登るしかなくなって、金網掴んで登った。
柵越えた瞬間、息苦しい。閉塞感。檻の中みたい。AもBも足が止まる。
で、柵越えた途端、あの“付いてきてた音”がピタッと消えた。
嫌な空気だけ残る。
A「なあ…あいつ、ずっとここにいたんじゃね?」
B「ねえよ。入口からここまで距離あるだろ」
理屈はBが正しい。でももう理屈が効かない空気になってた。
30 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:56:41.77 ID:SUZU99
鈴「仕事してます」
DQN「うるせえ(作動)」
鈴「殺意」
31 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:57:12.10 ID:jICHIKAI
深夜1時に鈴鳴らすな(苦情)
32 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:57:32.88 ID:MOD000
31 現実の怪談やめろ
33 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:57:54.66 ID:derD4444
柵が頑丈=予算の匂い
34 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 00:58:13.29 ID:ZEIKIN
33 そこに税金使うのは正しい(近づくな)
35 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 01:01:30.44 ID:OPkAnKAN0
柵の内側をさらに20〜30分歩いた。反対側の柵がうっすら見えてきたあたりで、“それ”があった。
六本の木に注連縄。六本の縄で六角形の境界。ちゃんとした紙垂。
中央に賽銭箱みたいな箱がぽつん。
俺とA、言葉が出ない。「ここヤバい」って体が先に理解する。
でもBはテンション落ちない。
B「箱見ようぜ!お宝あるかも!」
(中学生のお宝=呪い率高)
縄をくぐって六角形の中へ。俺もAもついてった。
箱は土と錆でボロボロ。上は網。中は見えない。
外側に家紋みたいな模様がいっぱい。面ごとに違う模様。全部違う。
持ち上げようとしても固定されて動かない。
隅々見たら背面だけ外れる仕掛けがあった。
B「ここ外れるぞ!」
背面外して中を覗く。
四隅にペットボトルみたいな形の壺が四つ。
中央に先端が赤い5cmくらいの木片が六本、変な形で並んでた。
/\/\> みたいな(伝われ)
俺「爪楊枝w」
A「壺の中、なんか入ってる…無理…」
B「ここまで来てペットボトルと爪楊枝かよ。意味わかんねえ」
俺とAは触るの最小限。
でもBは壺持って匂い嗅いだり、角度変えて眺めたり、完全に観光客。
そしてBが木片に手を伸ばした。
汗で指が一瞬くっついて、離した弾みで形が崩れた。
その瞬間――
36 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:01:52.11 ID:FLAG00
「形が崩れた」←終
37 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:02:07.90 ID:TSUBO4
壺の中身
A:髪
B:虫
C:液体
D:全部
E:プリン
38 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:02:22.33 ID:GENJITU
37 プリンが一番嫌で草(腐ってる前提)
39 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:02:36.20 ID:GION999
「チリンチリン」は小鈴
「ガランガラン」は鉄
「ギャリンギャリン」は呪い
以上
40 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:02:50.44 ID:MOD000
39 3つ目やめろ
41 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 01:05:40.63 ID:OPkAnKAN0
チリンチリン!チリンチリン!
六角形の外、反対側の柵のほうから爆速で鈴の音。走ってくるみたいに近づく音。
俺、背中が冷たくなる。
B「ちくしょう誰だ!ふざけんな!」って怒鳴って音の方へダッシュ。
俺「おい馬鹿!そっち行くな!」
A「やばいって!」
Bが急に立ち止まった。懐中電灯を前に向けたままガクガク震えてる。
照らされた先。木の根元の影。
そこから女の顔が半分だけ出てた。
逆光を眩しがることもなく、こっちを見てる。
上下の歯むき出しにして「いぃぃ〜っ」って口開けたまま。目が据わってる。
俺ら、混ざった悲鳴を上げて一斉に逃げた。
走る。とにかく走る。
柵まで戻る。登る。越える。飛び降りる。
俺とBは越えた。
でもAが登れない。手が滑る。パニックで動きが崩れてる。
俺「A早く!」
B「早くしろって!」
その時。
チリンチリン!チリンチリン!
今度は桁違いの音量で、柵が揺れた。
山側から鈴の音が迫ってくる。柵を揺らしながら近づく。
俺、左右見回して――見た。
柵のずっと先、山側のほうに“そいつ”が張りついてる。しかも外側。
裸の上半身だけ。
腕が左右に三本ずつ、計六本。
綱と有刺鉄線を掴んで、「いぃぃ〜っ」の口のまま蜘蛛みたいに這って近づいてくる。
声が出なかった。体が固まった。
Aが柵の上から飛び降りて、俺とBの横に転がった。
それで我に返って、A起こして森の入口へ全力疾走。
42 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:06:12.40 ID:SHIZUKA
急に静かで草…いや草生えない
43 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:06:26.77 ID:KUMO000
蜘蛛「風評被害」
44 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:06:41.33 ID:derE5555
六本腕って洗濯物干すのだけ便利そう(違)
45 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:06:55.10 ID:GENJITU
44 現実に戻ってこい
46 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:07:10.90 ID:GION777
「いぃぃ〜っ」は呼気強め
口角上がってる可能性
以上
47 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:07:23.44 ID:MOD000
46 黙れ(褒めてない)
48 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 01:10:00.10 ID:OPkAnKAN0
入口が見えた時、人影がいて一瞬止まった。
「追ってきたか」って思って木陰に隠れたけど、人間だった。
大人たちが集まってた。
「おい!出てきたぞ!」
「まさか本当に柵の先に行ったのか」
「急いで奥さんに知らせろ!」
俺らは車に押し込まれて、深夜なのに集会所へ。
そこに俺の母ちゃんと姉、Aの父ちゃん、Bの母ちゃん。
Bの母ちゃん泣いてた。俺の母ちゃんも泣いてた。
俺は殴られた。Aも殴られた。
でもその後で、今まで聞いたことない優しい言葉もかけられた。
Bの母ちゃんが皆の前で何度も頭を下げた。
「今回の事はうちの主人、ひいては私の責任で…本当に申し訳ありませんでした…」
意味分からんまま、その夜は解散。説明なし。
翌日の昼。
姉が俺を叩き起こす。顔が固い。
姉「Bのお母さんから電話。やばい」
受話器取った瞬間、怒号。
「Bが!Bがおかしいのよ!昨夜あそこで何したの!?柵の中に入っただけじゃないの!?」
Bの家に行くと、Bが「両手両足痛い!」って叫びながら、手足ピンと伸ばして床でのたうち回ってた。
声かけても通じない。宙見て叫ぶだけ。
1階に戻ると、Bの母ちゃんが妙に冷静な声で言った。
「何を見たかじゃない。何をしたかを話して」
俺、思い出したくなくて曖昧に言ったら、すぐ刺された。
「“したこと”を」
整理したら、俺とAも箱見たし壺触った。違いは――木片。
崩したのはB。戻してない。
それ言った瞬間、B母の顔が変わって震え出した。引き出しから紙出してどこかに電話。
「今すぐ帰って用意して。明後日また来て」
家帰ったら俺の母ちゃんが理由も聞かず
「必ず行ってきなさい」って言った。
49 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:10:39.12 ID:OYA000
母「行け」←最強コマンド
50 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:10:58.43 ID:derF6666
大人が“知ってる”系、マジで嫌
51 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:11:20.77 ID:MATOME
【朗報】地下足袋、戦犯じゃない
【悲報】爪楊枝、戦犯
52 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:11:43.01 ID:TOKUTEI
その紙なに(ワクワク)
53 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:11:55.10 ID:jImOtO
52 やめろ(5回目)
54 :風吹けば名無し@転載禁止 :200X/07/xx(月) 01:15:40.63 ID:OPkAnKAN0
2日後、俺とAはBの母ちゃんに連れられて遠出。
新幹線→車→山道→絵に描いた山奥の村。県も違う。
村外れにでかい古い屋敷。離れも蔵もある。
呼び鈴鳴らすと、スーツのガラ悪い男(筋モノ感)と、巫女姿の若い女が出てきた。
男はその巫女の伯父らしい。普通の名字。
巫女は「あおいかんじょ」みたいな名乗り(俺にはそう聞こえた)。以後、葵。
座敷に通されて事情説明させられる。
俺とA、あの夜のことをできるだけ詳しく話した。
で、木片(爪楊枝)で形を崩したくだりに入った瞬間。
伯父が突然怒鳴る。
「おいコラ、今何つった!?」
「まさか、あれ動かしたんじゃねえだろうな!?」
葵が静かに確認する。
「棒の形を変えてしまいましたか。変えたのはどなたですか」
俺「Bです…」
伯父、息を吐いてBの母ちゃんを見て言う。
「残念だが、息子さんはもうどうにもならんでしょう」
Bの母ちゃん俯く。俺もAも声が出ない。
そこから伯父が説明を始めた。
古い呼び名が「姦姦蛇螺」「姦姦唾螺」。俗称も色々。
「かんかんだら」「かんかんじゃら」「なりだら」「なりじゃら」等、年代や家柄で呼び方が違う。今は「だら」って呼ぶ人もいると。
昔、村を悩ませる大蛇がいて、巫女の家系が討伐へ。
巫女は大蛇に下半身を食われた。
村人は恐れて巫女を見捨て、村の安全と引き換えに巫女を生贄にした。
大蛇は食べやすいように村人に腕を切らせ、達磨状態にして食った。
その後、村で次々死ぬ。
死体は右腕か左腕が失われていた。
死者18人。巫女の家族6人も含まれ、生き残り4人。
伯父「箱は周期で場所を移して供養されてきた。箱の外の家紋みたいなのは、供養場所を提供した家の印だ」
葵「六本の木と縄は村人、六本の棒は巫女の家族、四隅の壺は生き残り四人。棒の形そのものが“巫女”を表しています」
伯父が言った。
「棒を動かした上で“あれ”を見ちまったんなら――お前ら、下半身も見ただろ?巫女だ」
俺「えっ?」
俺らが見たのは上半身だけだった。腕は六本。左右に三本ずつ。
でも下半身は見てない。Aも同じ。
伯父「おい…本当に見てねえのか?」
俺「はい…」
伯父、急に表情変わって笑った。
「お母さん、何とかなるかもしれん」
葵「禁忌は二つ。形を変えること。そして形が表す“巫女の姿”を見ること。通常は形を崩した時点で必然的に巫女の姿を見てしまう。ですがあなた方は“見ていない”。ならBも“見ていない”可能性がある」
さらに葵は言った。
「あなた方の前に現れたのは巫女本人ですが、“姦姦蛇螺”ではない。命を奪う意志がなかったのでしょう。あの夜のことは、彼女にとって“お遊戯”だったのです」
伯父「なら長期にはなるが、うちで引き受けて何とかしてやれる」
俺とAは別室で祓ってもらい、Bには会えないまま帰された。何をするのかも教えてもらえなかった。
その後、Bは学校から消えた。転校扱いかどうかも分からない。
ただ「更生して、どこかで普通に暮らしてる」って話だけ聞いた。
Bの父ちゃんはこの騒動に一度も顔を出さなかった。
俺とAは落ち着いた。いろいろ理由はあるけど、一番大きかったのはBの母ちゃんの姿を見たことだった。親って、ああいう顔するんだなって。
森の入口で巫女が集まってたのは年一回の供養(神楽とか祝詞)だったらしい。
森で音が付いてきたのは、柵の中に“放し飼い”みたいにいるから。
六角形の結界と箱の棒が封印で、崩さなきゃ姿を見せない。
ちなみに俺の地元からは、もうその場所は移転したらしい。
今はどっか別の山か森にあるんだと思う。終わり。
55 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:16:22.18 ID:YOEN00
「お遊戯」って言葉が一番効く
56 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:16:41.90 ID:derG7777
遊びでこのクオリティ出すのやめろ(褒めてない)
57 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:17:05.12 ID:MIKO00
巫女装束の赤い袴、動きやすいん?
58 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:17:21.00 ID:MOD000
57 今それじゃない
59 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:17:38.55 ID:SHINKAN
新幹線どこ座った?自由席?駅弁は?(重要)
60 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:17:56.02 ID:MOD000
59 今それでもない
61 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:18:20.44 ID:MATOME
【まとめ】
・地下足袋は悪くない
・悪いのは爪楊枝
・鈴は仕事熱心
・特定班は黙れ
・「お遊戯」が一番怖い
以上
62 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:18:41.77 ID:JIMOTO
移転したって言うのが一番怖い(終わってない)
63 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:19:10.21 ID:TOKUTEI
今どこ?(ワクワク)
64 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:19:27.44 ID:JIMOTO
63 だからやめろ(6回目)
65 :風吹けば名無し :200X/07/xx(月) 01:19:58.00 ID:END00
このスレ、最後に草が生えないの珍しいな