「クラウドガール」の超あらすじ(ネタバレあり)

「クラウドガール」は、杏と姉理有の複雑な関係と過去の秘密が絡み合う物語です。

杏は浮気を繰り返す彼氏・晴臣とのトラブルから始まり、母親の死や理有の恋愛などが展開します。物語が進むにつれて、家族の暗い秘密や複雑な人間関係が明らかに。

この記事では、各章の詳細なあらすじとそのネタバレをお届けします。興味深いストーリーの全貌をお楽しみください。

この記事のポイント
  • 杏と彼氏・晴臣とのトラブルが物語の発端
  • 母親の死に関する家族の秘密が明らかになる
  • 理有と美容師・広岡との関係が重要な要素
  • 家族間の複雑な人間関係が物語を進展させる
  • 各章の詳細なあらすじとネタバレが含まれている

「クラウドガール」の超あらすじ(ネタバレあり)

杏(あんず)は彼氏の晴臣(はるおみ)が別の女の子と一緒にいるのを見て、大変怒っていました。晴臣はこれまで何度も浮気を繰り返しており、今日も杏の友達が晴臣と他の女の子が一緒にいる写真を撮り、杏に送ってきたのです。その写真を見た杏は、晴臣に会いに行き、暴力を振るいました。

その後、杏と晴臣は警察に連行されました。杏の家族は母親が亡くなっており、身元引き受け人がいませんでした。一方、晴臣の方は、母親のマネージャーである中野(なかの)が晴臣を引き取りに来ました。晴臣の母親は有名な女優である長岡真理(ながおか まり)です。杏も中野の車に乗せられ、一緒に帰ることになりました。

杏が自分のマンションに帰ると、半年間マレーシアに留学していた姉の理有(りゆう)が戻ってきていました。杏はとても嬉しくて、姉と一緒の部屋で寝ることにしました。翌朝、理有は昔から行きつけの美容院で、なじみのボブカットにしてもらいました。その後、二人はカフェに入りました。そこで、亡くなった母親が好きだったベスティのぬいぐるみを見つけます。そのぬいぐるみは、ウェイターの光也(こうや)がオーナーの叔母からもらったものでした。

杏は晴臣と会いたくない気持ちから学校を休んでいましたが、姉の理有に促されて、六日ぶりに学校に行きました。学校では、晴臣が何度も謝罪し、最終的に杏は彼を許すことにしました。その過程で杏は、母親が亡くなったときのことを思い出しました。

杏の母親は小説家で、晩年はアルコール依存症に苦しんでいました。父親とはすでに離婚しており、母親の最後の晩年は非常に辛いものでした。ある夜、杏と理有は物音を聞き、母親の部屋に入ると、母親が自殺していました。理有は母親が助からないと見て、見なかったことにしようと言います。その後、急に母親の具合が悪いと連絡を受けた祖父母がやってきました。祖父母は母親が急性心筋梗塞で亡くなったことにして、すべてを片づけました。

その後、杏と晴臣は再び付き合い始めますが、理有は美容室の店長である広岡(ひろおか)におしゃれをして会いに行きます。広岡とのおしゃべりでいい感じになりますが、オーナーである叔母がやってきて、広岡が一時引っ込むことになります。理有は、自分が作家の中城ユリカ(なかじょう ゆりか)の娘であることを知った叔母から、ユリカの本を持っていることを教えられます。理有は突然吐き気を感じて店を出ることになります。

杏は姉の理有に対して、恋愛関係があるのではないかと敏感に感じていました。特に、美容師の広岡がその相手ではないかと疑い、調査を始めます。杏と晴臣は偽名を使って広岡の美容院に入り、広岡に髪を整えてもらいながら、あれこれと聞き出そうとします。会話の中で、広岡に自分の夢について尋ねられた杏は、理有と母親と三人で仲良くすることが夢だと思っているが、それが叶わないことにパニック障害を起こしてしまいます。広岡に介抱される羽目になりました。

それでも杏は諦めず、理有と光也を含む四人で会うことにしました。光也は普通の人だと感じ、杏はがっかりします。男たちが盛り上がって話す一方で、理有は不機嫌になり、杏は姉から見放された気分になります。杏は晴臣の部屋に入り浸り、晴臣から結婚を提案されますが、ある日晴臣が別の女性と一緒にベッドにいるのを見つけて、別れる決心をします。

理有は杏と連絡が取れず、母親の三回忌の墓参りには杏を除いて理有と祖父母だけで行きました。そこで、母親の担当編集者だった高橋(たかはし)が現れ、理有に「中城ユリカは自殺だったのではないか」と質問します。理有はそれを否定しました。

マンションに帰ると、杏が広岡と一緒にいるのを見つけます。理有は、杏がまだ十六歳であることを知り、広岡を非難しますが、広岡は「誘われただけ」と平然としています。理有は、自分と杏がしっかりと手を取り合って生きてきたはずなのに、これが現実なのかとショックを受けます。

杏は広岡から、亡き母が彼の固定客だったことを知ります。また、理有が母親が生きていたころから、父方の姓を名乗り広岡の客となり、「母親はもう亡くなった」と言っていたことも分かります。広岡は「面倒はいやだ」と言いつつも、これからも杏が会いたければ会うようなそぶりを見せます。

杏は晴臣との関係を完全に断ち切り、安堵しています。理有が帰ってきた後、二人は自分たちの混乱した人生について話し合います。杏は理有が母親の自殺を隠そうとしたと主張しますが、理有にはその記憶がありません。また、杏は理有が離婚した父親の死を受け入れられないことについて言及します。二人は、互いに食い違いがあることを感じ取りますが、解決には至らないのでした。

「クラウドガール」の感想・レビュー

「クラウドガール」の物語は、杏と姉・理有の複雑な家族関係や心の葛藤が描かれた深いストーリーです。物語は杏が彼氏・晴臣の浮気に激怒し、警察に連行されるシーンから始まります。晴臣は過去に何度も浮気をしており、その度に杏とトラブルを起こしていました。杏は、母親の死や家族の秘密が心の奥に残っており、その影響で心の葛藤が深まっています。

杏の姉・理有がマレーシアから帰国し、物語に新たな展開をもたらします。理有が美容院でのボブカットにし、カフェでベスティのぬいぐるみを見つける場面は、母親との思い出を呼び起こします。さらに、理有が美容師の広岡と関係を持つことで、杏との関係がさらに複雑になります。

杏は、理有の恋愛相手である広岡に対して疑念を抱きますが、広岡が案外普通の人であることにがっかりします。また、理有が母親の死についての嘘をついた可能性や、広岡との関係が物語に深い影響を与えます。杏と理有の家族間の食い違いや、それぞれの内面の葛藤が、物語を通じて丁寧に描かれています。

この物語では、家族の秘密や人間関係の複雑さが、物語の核心をなしており、登場人物たちの感情や行動がしっかりと描かれています。全体として、家族の絆や人間の心の奥深さがよく伝わる感動的なストーリーです。

まとめ:「クラウドガール」の超あらすじ(ネタバレあり)

上記をまとめます。

  • 杏と晴臣の浮気トラブルが物語の発端である
  • 晴臣の浮気が杏と警察を巻き込む事態に発展する
  • 杏の母親の死にまつわる家族の秘密が重要な要素である
  • 理有のマレーシア留学からの帰国が物語に影響を与える
  • 理有が美容師・広岡と関係を持つことで物語が進展する
  • 杏がパニック障害を起こすシーンが描かれる
  • 理有が母親の死についての嘘をついた可能性が示唆される
  • 杏と理有の家族間の食い違いが物語の核心である
  • 理有が杏の浮気相手・広岡に対してショックを受ける
  • 各章で明らかになるネタバレが物語の理解を助ける