「夢で逢えたら」の超あらすじ（ネタバレあり）

「夢で逢えたら」は、友情と芸能界での挑戦を描いた感動的な物語です。

愛知県の小さな町で育った金木真亜子と早野美姫は、お笑いコンビ「Hi!カロリー」として上京しますが、厳しい芸能界の壁にぶつかります。コンビ解散後、それぞれの道を歩む中で再び交わる二人の人生。新たな出会いやYouTubeでの挑戦を通じて、真亜子は夢を追い続けます。

この記事では、彼女たちの波乱万丈な物語を詳しく紹介しますので、ネタバレにご注意ください。

「夢で逢えたら」のあらすじと超ネタバレ

第1章：金木真亜子と早野美姫の出会いと「Hi!カロリー」結成

金木真亜子（かなぎ まあこ）と早野美姫（はやのみき）は、愛知県の小さな町で青春時代を過ごしました。二人は幼馴染で、小学生の頃からお互いの家を行き来し、一緒に遊ぶことが多かったです。中学、高校と進学するにつれ、二人はお笑いが大好きになり、テレビのバラエティ番組を見ては一緒に笑っていました。彼女たちが高校を卒業した後、真亜子は「このまま田舎で終わりたくない」と思い、上京を決意します。そして、美姫にも声をかけ、一緒に東京でお笑いコンビを組むことにしました。

2004年、二人は「Hi!カロリー」という名前のコンビを結成し、東京での新生活をスタートさせました。この名前には、「高カロリーのようにエネルギッシュに活動したい」という願いが込められていました。二人は「ヒイラギプロダクション」に所属し、毎日ネタ作りに励みながら、ライブ活動を続けました。しかし、東京のお笑い界は競争が激しく、なかなか目が出ませんでした。特に彼女たちが目標としていた「笑っていいとも」の出演は、非常に高いハードルでした。番組の出演枠は限られており、特に女性コンビは少なく、なかなか出番が回ってこなかったのです。

そんな中で、美姫は次第に疲れを感じ始めました。観客や業界関係者から「Hi!カロリーのかわいくない方」と呼ばれることに、深く傷ついていたのです。そして、ついに「もう限界だ」と言い出し、地元に戻って婚活をすることを決意しました。これにより、真亜子はソロで活動を続けることになりました。最初はロケ要員やバラエティ番組のにぎやかし役として出演する程度で、以前よりも苦しい立場に追い込まれました。しかし、真亜子は諦めず、芸能界の底辺から再び這い上がろうと努力を続けました。

第2章：上垣内佑里香との出会いと新たな挑戦

真亜子がソロでの活動を続ける中、ある日、彼女のキャラクターがあるプロデューサーの目に留まりました。その結果、情報番組「なごや de ノンシャラン」からオファーが舞い込んできました。この番組は、名古屋を拠点にした情報番組で、地元のニュースやイベントを取り上げるものでした。共演者として紹介されたのは、上垣内佑里香（うえがきうち ゆりか）という女性アナウンサーでした。

佑里香は名古屋の有名大学を卒業し、「やまとテレビ」という全国ネットの放送局に入社したものの、2年前に独立してフリーアナウンサーとして活動を始めていました。彼女は「女子アナ」という言葉を嫌い、「女性アナウンサー」としてのアイデンティティを強く持っていました。同じ愛知県出身であることから、真亜子と佑里香はすぐに意気投合し、プライベートでも飲みに行く仲になりました。

ある日、飲み会で出会ったのが、真亜子と同じ「ヒイラギプロダクション」に所属する柿谷フクスケ（かきたに ふくすけ）でした。フクスケは真亜子より5歳ほど年下で、お酒の場でもおとなしく、あまり前に出るタイプではありませんでしたが、優しく気遣いができる性格でした。この飲み会をきっかけに、佑里香とフクスケは次第に親しくなり、やがて恋愛関係に発展しました。

そして、ついに二人は「なごや de ノンシャラン」の生放送中に電撃結婚を発表しました。このニュースは一時的にSNSで話題になりましたが、特に大きな騒ぎにはなりませんでした。それでも、真亜子にとっては友人の幸せを間近で見ることができ、嬉しい出来事でした。

第3章：芸能界の厳しさと新たな挑戦

佑里香とフクスケの結婚からしばらく経ち、芸能界では令和特需と呼ばれる結婚ラッシュが続いていました。佑里香たちも、双方の実家への挨拶や新居への引っ越しなど、新婚生活をスタートさせていました。そして2020年の新年を迎え、二人はおせち料理を囲みながら、ふるさと納税の返礼品を楽しんでいました。

その時、テレビをつけっぱなしにしていた二人の目に、驚くべき光景が飛び込んできました。新年のお正月特番で、真亜子が出演していた番組で放送事故が起こったのです。女性タレントが滑りやすい状況で相撲を取るコーナーで、真亜子が思わぬハプニングに見舞われてしまいました。この出来事が原因で、真亜子はしばらく大手のテレビ局から出演を制限される事態になりました。

このような厳しい状況に直面した真亜子ですが、彼女は簡単には諦めませんでした。そんな時、フクスケが真亜子にYouTubeチャンネルの開設を勧めました。テレビではできない自由な表現ができることに興味を持った真亜子は、YouTubeで新たな挑戦を始める決意を固めました。

第4章：YouTubeでの挑戦と新しい形の活動

真亜子はYouTubeを通じて、今までのテレビとは違う新しい表現の場を見つけました。彼女は、自分がやりたいことを自由に表現できるこのプラットフォームで、自分の個性を存分に発揮しました。その中で、柿谷フクスケや上垣内佑里香と一緒にトリオを結成して活動する案も出ました。三人でのコントや企画は、新たな風を吹き込むものとなりそうでしたが、佑里香が妊娠したため、この計画は一時的に延期されました。

その後、フクスケは子育てに専念することを選び、佑里香はインスタグラムでの活動を本格化させました。佑里香のインスタグラムは急速にフォロワーが増え、彼女の生活を支える重要な収入源となりました。真亜子はYouTubeでの活動を続けながらも、時折三人での再挑戦の可能性を考え、未来に向けての準備を進めていきました。

第5章：再会と未来への希望

時間が経ち、産休とコロナ禍の影響で延期されていた「なごや de ノンシャラン」の再開が決まりました。久しぶりに番組に戻った真亜子は、上垣内佑里香と再会し、かつての友情が再び芽生えました。収録の帰り道、二人が犬山城近くの道を歩いていると、向こうからベビーカーを押す女性が近づいてきました。それは、かつての相方、早野美姫でした。

美姫は結婚して子どもを持ち、今では母親としての生活を送っていました。Hi!カロリーという名前は、解散ではなく休止という形で残されており、いつか再び活動を再開できる可能性が残されていました。真亜子は、美姫と再会できたことに感謝しながら、「またいつか一緒に夢を追いかける日が来るかもしれない」と心に誓いました。そして、彼女

はこれからも自分の道を進み続け、夢を追いかけていく決意を新たにしました。

「夢で逢えたら」の感想・レビュー

「夢で逢えたら」は、金木真亜子と早野美姫という幼馴染の二人が、芸能界という厳しい世界で奮闘する姿を描いた感動的な物語です。特に印象的だったのは、真亜子と美姫が共に上京し、お笑いコンビ「Hi!カロリー」を結成する場面です。彼女たちは田舎から大都会東京へ飛び出し、夢を追いかける姿に共感を覚えました。しかし、現実の厳しさに直面し、美姫がコンビを解散する決断をするシーンは、芸能界の厳しさを強く感じさせました。

その後、真亜子がソロで活動を続ける中、上垣内佑里香という女性アナウンサーとの出会いが、彼女の人生に大きな影響を与えます。佑里香と柿谷フクスケの結婚が生放送中に発表されるという展開は驚きと共に、二人の仲の深さを感じさせました。そして、真亜子がYouTubeで新たな挑戦を始める場面では、彼女の前向きな姿勢に感動しました。テレビでの失敗にめげず、新しい道を模索する彼女の姿は、誰にでも通じる勇気を与えてくれます。

最後に、真亜子と美姫が再会するシーンは、過去の友情と夢が再び交わる瞬間として、非常に感動的でした。解散後も心に残る相方との再会が、彼女たちの未来に希望を与えるというメッセージが心に響きました。全体を通じて、友情や夢を追い続けることの大切さが丁寧に描かれており、読み終わった後も余韻が残る作品でした。

まとめ：「夢で逢えたら」のあらすじと超ネタバレ

上記をまとめます。

• 金木真亜子と早野美姫が幼馴染である
• 二人が上京し「Hi!カロリー」というお笑いコンビを結成する
• コンビ結成後も苦しい芸能活動が続く
• 早野美姫がコンビ解散を決意する
• 金木真亜子がソロで活動を続ける
• 真亜子が「なごや de ノンシャラン」で上垣内佑里香と出会う
• 上垣内佑里香と柿谷フクスケが結婚する
• 真亜子がYouTubeで新たな挑戦を始める
• 柿谷フクスケが子育てに専念する
• 真亜子と早野美姫が再会し、未来への希望を抱く