
これから始まる高校選びは、自分の未来を考える、とても大切でわくわくする時間です。たくさんの高校がある中で、「佐賀北高校ってどんなところだろう?」と興味を持っているかもしれません。佐賀北高校は、勉強だけでなく、部活動や学校行事といった「青春」も全力で楽しめる、活気にあふれた学校です。
この記事では、佐賀北高校がどんな学校なのか、偏差値や合格の目安といった大切な情報から、先輩たちが語るリアルな学校生活の様子、そして卒業後の進路まで、あなたが知りたい情報をすべて、詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、佐賀北高校が自分にぴったりの場所かどうか、きっと見えてくるはずです。
佐賀北高校の偏差値はどのくらい?学科別の難易度と合格ライン
高校選びでまず気になるのが「偏差値」ですよね。佐賀北高校には、普通科と芸術科という二つの学科があり、それぞれで求められる学力レベルが異なります。ここでは、それぞれの学科の偏差値や、佐賀県全体でどのくらいの位置にいるのか、そして合格するためにはどれくらいの点数を目指せばいいのかを具体的に見ていきましょう。
佐賀北高校(普通科)の偏差値
佐賀北高校の偏差値は、学科によって異なります。
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普通科(単位制):偏差値 61
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芸術科(単位制):偏差値 52
多くの学習塾や受験情報サイトによると、普通科の偏差値は61前後とされています
この約10ポイントの差は、単に「普通科の方が難しい」ということだけを意味するわけではありません。普通科は主に5教科の学力で評価されるのに対し、芸術科は学力に加えて専門分野での才能や意欲も重視されるため、評価の尺度が異なります。自分が高校で何を学び、どんな力を伸ばしたいのかを考えて、学科を選ぶことが大切です。
佐賀県内での偏差値ランキングと立ち位置
偏差値61という数字が、佐賀県全体でどのくらいの位置にあるのかを見てみましょう。下は、佐賀県内の主な公立高校の偏差値を比較したものです。
- 佐賀西高校(普通科)71
致遠館高校(理数科)66 - 唐津東高校(普通科)66
致遠館高校(普通科)64 - 佐賀北高校(普通科)61
- 武雄高校(普通科)61
- 鳥栖高校(普通科)60
- 小城高校(普通科)60
これからわかるように、佐賀北高校の普通科は、県内最難関の佐賀西高校や致遠館高校に次ぐ、トップレベルの進学校グループに位置しています。武雄高校とは同じくらいの難易度で、鳥栖高校や小城高校といった人気の進学校よりも少し上のレベルとされています。このことから、佐賀北高校に合格するためには、しっかりとした学力が必要であることがわかります。
近年の偏差値の推移から見る今後の動向
高校の偏差値は毎年少しずつ変わりますが、佐賀北高校の人気は非常に安定しています。その証拠に、入試の倍率はここ数年、高い水準を保っています。特に普通科は、2025年度入試で1.41倍と、佐賀県内の普通科の中で最も高い倍率となりました
この高い人気の背景には、後ほど詳しく紹介する、活発な部活動や楽しい学校行事といった、勉強だけではない学校生活の魅力があります。多くの人が集まることで、入学してくる生徒の学力レベルも自然と高くなり、それがまた学校の評価を高めるという、良い循環が生まれています。このことから、今後も佐賀北高校の偏差値や人気は、高いレベルで維持されていくと考えられます。
合格の目安となる内申点と本番の点数
佐賀北高校に合格するためには、「内申点」と「学力検査(入試本番のテスト)」の両方で高い点数を取ることが重要です。
まず、佐賀県の公立高校入試で使われる「内申点」の仕組みを理解しましょう。内申点は、1年生、2年生、3年生の3年間の成績がすべて評価の対象となります。各学年で9教科(国語、数学、英語、理科、社会、音楽、美術、保健体育、技術・家庭)の成績が5段階で評価され、45点満点。これを3学年分合計した、135点満点となります
では、佐賀北高校に合格するためには、どれくらいの成績が必要なのでしょうか。
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内申点(調査書点):135点満点中、110点~120点 を目指したいところです。これは、3年間を通して、ほとんどの教科で「4」以上、得意な教科では「5」を取る必要がある計算になります。実際に合格した先輩たちも、45点満点中30点台後半から40点以上という高い内申点を取っています
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学力検査(本番の点数):250点満点中、180点~200点 が一つの目安です。過去の合格者のデータを見ると、167点から213点の範囲で合格している人が多いようです
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佐賀県の一般選抜には、「選考Ⅰ」と「選考Ⅱ」という2段階の選抜方法があります
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選考Ⅰ:募集定員の一部を対象に、内申点や面接を重視して選考します。学校での日々の頑張りが高く評価される選考方法です。
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選考Ⅱ:残りの定員を対象に、学力検査の点数を重視して選考します。多くの高校では学力検査が約70%を占めます
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つまり、毎日の授業を大切にし、定期テストで良い点を取って高い内申点を確保することと、入試本番で実力を発揮できるように勉強すること、この両方が合格への鍵となります。
- 内申点:135点満点中110点~120点
- 学力検査:250満点中180点~200点
最新の入試倍率から見る人気の高さ
佐賀北高校の人気は、最新の入試倍率にもはっきりと表れています。2025年度の一般選抜では、普通科の募集定員205人に対して289人が志願し、倍率は1.41倍でした
「1.41倍」という数字を分かりやすく言うと、「約3.5人に1人は合格できない」という厳しい競争を意味します。289人の志願者のうち、84人は残念ながら合格できなかった計算になります。これは佐賀県内の普通科の中で最も高い倍率であり
併願校としてよく検討される私立高校
公立高校入試では、万が一の場合に備えて私立高校を併願することが一般的です。佐賀北高校を第一志望とする人がよく併願する私立高校には、それぞれ特色があります
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佐賀清和高校:近年校舎が新しくなり、きれいな環境で学べることが魅力です。礼儀作法を学ぶ「教養」の授業があるなど、人間教育にも力を入れています
。大学進学を目指す特進科から、専門的なスキルを身につけるコースまで、多様な学びが用意されています 。 -
龍谷高校:仏教の教えを基にした「心の教育」を大切にしている学校です
。部活動が非常に盛んで、ICT教育にも力を入れています 。佐賀北高校と同じように、勉強と部活動を両立させたい人に人気があります。 -
佐賀学園高校:少人数クラスで手厚い指導が受けられる特別進学コースや、商業・情報処理の専門コースなど、幅広い進路に対応しています
。JR佐賀駅から徒歩4分というアクセスの良さも特徴です 。 -
早稲田佐賀高校:早稲田大学の系属校であり、全国から生徒が集まるハイレベルな進学校です
。学年の約半数が早稲田大学へ推薦で進学できるという大きな魅力があります 。佐賀北高校よりもさらに高い学力が求められ、いわゆる挑戦校という位置づけです。
併願校を選ぶことは、自分の「プランB」を考える大切な機会です。それぞれの学校のオープンキャンパスに参加して、校風や雰囲気を肌で感じ、自分が3年間通いたいと思える場所かどうかをしっかり見極めましょう。
佐賀北高校の偏差値だけで判断はNG!進学実績や学校生活の魅力
佐賀北高校の魅力は、高い偏差値や人気だけではありません。卒業後の進路の多様さや、何よりも充実した学校生活にこそ、その真価があります。ここからは、数字だけではわからない佐賀北高校の本当の魅力に迫ります。
卒業後の進路は?国公立大学への進学実績
佐賀北高校は、国公立大学への進学にも強い実績を持っています。地元の佐賀大学へは毎年多くの卒業生が進学しており、地域に根ざした進学校としての役割を果たしています
さらに、九州トップクラスの難関大学である九州大学や、熊本大学といった、県外の有名国公立大学への合格者も輩出しています
有名私立大学への合格実績と指定校推薦枠
私立大学への進学実績も非常に優れています。特に注目すべきは、全国的に有名な難関私立大学への合格実績です。
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早稲田大学
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MARCH(法政大学、中央大学、明治大学など)
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関関同立(立命館大学)
といった、東京や関西のトップレベルの私立大学に合格者を出しています
これらの実績の背景には、学校が持つ「指定校推薦枠」の存在も大きいと言われています
「がばい旋風」の野球部だけじゃない!部活動の活動状況
佐賀北高校と聞いて、2007年の夏の甲子園で「がばい旋風」を巻き起こして全国優勝した野球部を思い浮かべる人も多いかもしれません
体育部 約20の体育部があり、多くの部が県大会や九州大会、さらには全国大会で活躍しています
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陸上競技部:2017年に全国高校総体の男子4×400mリレーで5位入賞という、佐賀県勢初の快挙を成し遂げました
。近年も九州大会で上位入賞を果たすなど、強豪として知られています。 -
バスケットボール部:特に女子は県大会で何度も優勝しており、全国レベルの実力を持っています。
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新体操部:団体・個人ともに九州大会で優勝するなど、華麗な演技で高い評価を受けています。
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柔道部:九州大会の個人戦で優勝者を出すなど、力強い活躍を見せています。
この他にも、サッカー、バレーボール、空手道など、多くの部活動が活発に活動し、学校全体を盛り上げています
文化部 文化部も、放送部、音楽部、吹奏楽部、美術部、書道部など多彩な部があり、それぞれの分野で活動しています
部活動は、ただ技術を磨くだけでなく、目標に向かって仲間と協力する大切さや、礼儀、そして困難を乗り越える精神力を学ぶ絶好の機会です。佐賀北高校には、あなたが打ち込みたいと思える何かがきっと見つかるはずです。
在校生・卒業生が語るリアルな口コミ・評判
学校の本当の姿を知るには、実際に通っている先輩たちの声を聞くのが一番です。佐賀北高校の口コミには、学校生活の楽しさを伝える声があふれています。
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「とにかく楽しい!最高の高校生活」 「本当に北高に入学して良かった」「毎日が充実していて楽しい」といった声が、最も多く見られます
。特に、文化祭や体育祭などの学校行事は「県内1の楽しさ」と評されるほど盛り上がるようです 。芸術科の生徒が作る団パネルや門のクオリティが非常に高く、学校全体が一体となって楽しむ雰囲気が伝わってきます 。 -
「自由な校風と、勉強との両立」 校則は比較的ゆるやかで、生徒の自主性が尊重される自由な校風が特徴です
。しかし、その自由さの中で、どう過ごすかは自分次第。多くの先輩が「本気で国公立大学に行きたいなら、周りの雰囲気に流されず自分で勉強する必要がある」と口を揃えます 。楽しい学校生活と、目標達成のための勉強。この二つを両立させる自己管理能力が求められる、少し大人な環境とも言えるでしょう。もちろん、やる気のある生徒には先生たちが全力でサポートしてくれます 。 -
「個性が尊重される温かい雰囲気」 「個性を認めてもらえる学校」「男女共に心が広くて優しい人ばかり」といった口コミも多く、安心して自分らしくいられる場所のようです
。活発で明るい生徒が多い雰囲気ですが、お互いを尊重し合う文化が根付いています。
これらの声から浮かび上がるのは、「Work Hard, Play Hard(よく学び、よく遊べ)」という言葉がぴったりの学校像です。佐賀北高校は、最高の思い出を作れる場所であると同時に、自分の未来を切り拓く力を試される場所でもあるのです。
佐賀駅から徒歩圏内!アクセスと周辺環境
佐賀北高校は、佐賀市天祐にあります
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最寄り駅:JR長崎本線の「鍋島駅」から徒歩約15分、「佐賀駅」からは徒歩約26~30分です
。多くの生徒は自転車や徒歩で通学しています 。 -
バス:学校の目の前に佐賀市営バスの「北高前」バス停があり、バスでの通学も非常に便利です
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周辺環境:学校の周りには佐賀工業高校やドラッグストアなどがあり、落ち着いた環境です
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佐賀市の中心部からもアクセスしやすく、毎日通うことを考えると、この立地は大きな魅力の一つと言えるでしょう。
まとめ:佐賀北高校の偏差値
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佐賀北高校の偏差値は、普通科が61、芸術科が52で、県内トップクラスの進学校です。
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普通科の入試倍率は1.41倍(2025年度)と非常に高く、県内で最も人気のある普通科です。
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合格には、3年間の内申点が合計110~120点、学力検査で180~200点(250点満点)が目安となります。
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佐賀県の入試では1年生からの成績が評価されるため、早期からの学習習慣が重要です。
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卒業生の進路は多様で、九州大学などの国公立大学や、早稲田大学などの有名私立大学にも合格者を出しています。
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野球部だけでなく、陸上部やバスケットボール部、新体操部なども全国・九州レベルで活躍する「文武両道」の学校です。
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在校生からは「学校行事が最高に楽しい」「充実した高校生活が送れる」という評判が多く聞かれます。
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自由な校風の中で、楽しい学校生活と目標達成のための勉強を両立させる自己管理能力が求められます。
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生徒の自主性を尊重し、やる気のある生徒を先生が全力でサポートする環境があります。
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JR佐賀駅や鍋島駅から徒歩・自転車圏内にあり、バス停も目の前で通学に便利です。